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A COMMON BEAT。
日曜日にキャナルシティ劇場で開催されたミュージカル「A COMMON BEAT」を観に行ってきました。
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◆作品紹介
ミュージカル「A COMMON BEAT」は アメリカ発のエンターテイメントショー。
【違うからこそ美しい】をテーマに異文化理解や平和への メッセージを届ける作品です。
この作品をNPO法人コモンビートが和訳をして、これまで11年に渡り 東京・中部・関西・東北・九州で上演してきました。
総観客数は約13万人!
また、この作品は様々なバックグラウンドをもつ100人の出演者が 100日間の練習で創りあげ上演しているのも特徴です。
100人の出演者の個性溢れる舞台を 是非観に来てください!
◆ストーリー
「違い」とは、恐るべきことなのでしょうか。 それともその「違い」こそが美しさなのでしょうか。舞台で描かれる「世界」は、様々な文化の特徴を持った四つの大陸で 成り立っています。人々は互いに他の大陸の存在を知らずに、 独自の文化に根ざした彩り豊かな歌や踊りを楽しんでいました。 しかしあるとき、一人が他の大陸の存在に気がついて・・・ 文化やバックグラウンドが違っても、私たち人間は理解し合い、 共存することができるのでしょうか。私たちをつなぐひとつの鼓動、 「A COMMON BEAT」を見つけることはできるのでしょうか。
ミュージカルを観に行ったワケ
正直、ミュージカルに対して強い興味があるワケではなく知識も全くありません。生粋のテレビっ子なので「テレビに出てる役者さんやアイドルの方がたまにやってて告知とかしてるやつだよね」という印象。(界隈の皆様すみません…)
観劇した経験といえば、まさにこのキャナルシティ劇場で今からもう20年も前に劇団四季の「ライオンキング」や「オペラ座の怪人」を妻(当時は彼女だった)と観に行ったくらい。
そんな僕が一体なぜこのショーを観に行こうと思ったかと言いますとー
話は昨年11月に遡ります。
今や毎年恒例になりつつある【別府のお友達・レイくんを福岡に呼んで“ライブからの酒”という最強コンボを決める会】を開催したときのこと。
「レイくん」とは、別府のハンバーガー屋『R&B』店主 兼 カレー屋『バサラハウス』のスタッフのレイくんでございます。
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顔の近くに持っていくレイくん
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レイくんとは「大分で会いましょう」というプロジェクトに彼が参加していたときに出会って、当時僕が主催したイベントを取材しに来てくれてからのご縁。
↑カモシカ書店の岩尾くん(同級生)が偉そうに語っています。笑
その後、彼から
「僕の“やらなきゃ死ねないリスト”に『川野さんとイベントをやること』が入ってます!」
と言われ、
「おー!じゃあやろー!」
ということで計画をスタートさせ、昨年3年越しにようやく開催できたのが アノアとペロ & ヒライマサヤ×河野里菜 の【ゴキゲンdeモダンな音楽会】というライブイベントだったのでした。
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そんなレイくんとのライブ&酒 in 福岡。
ついさっき観たサンボマスターのライブの感想を熱く語りつつ(その前の年はサカナクションでした)、お笑いや音楽の話に花を咲かせていると突然レイくんからこんな発表が。
「『コモンビート』っていうほぼ素人だらけの100人が100日間で創るミュージカルに参加します!」
↑の説明文のところにも、
“また、この作品は様々なバックグラウンドをもつ100人の出演者が 100日間の練習で創りあげ上演しているのも特徴です。”
と書いてありますが、このミュージカル、ただのミュージカルではないんです。
このレイくんのようにプロの役者さんではなく多様な肩書きを持つ、いわば“素人たち”を集めて創るミュージカルなのです。
つまり、普段は僕達と同じように会社に勤めたり子育てをしたり、学生をしたりという一般の方達100人でミュージカルを作っちゃうんです。凄くないですか?面白いことするなーって。
コロナ禍で延期になっていたこのプロジェクトが3年ぶりに復活。昨年から関東、関西とやってきてこの春に九州公演が実現したそうで、レイくんがそれに挑戦するというのです。
もちろん舞台に立って演じた経験なんてない、僕らと同じ一般人。もし自分だったらと考えると震えますよね。そこに挑むというんだから、これは応援しない手はないでしょう。
年末にチケットが発売されたその日に座席を押さえたのでした。
いざ当日
そして、本番当日。
当日の朝、レイくんが心を込めて15分超えの音声メッセージ(ラジオみたいな)を送ってきてくれて、今回のミュージカルの見どころや皆さんの想いを伝えてくれました。予備知識もほとんどなかったので助かりました。そしてその気持ちが嬉しかった。
この日は春から福岡にやってくる甥っ子の引っ越しや新生活の準備のお手伝いを朝からやって、夕方にキャナルシティへ。
レイくんからのメッセージに「時間に余裕を持ってお越しください」とあったのでそれを忠実に守り、開場時間と共に劇場へ。
すると、あること気付きます。
僕ったらてっきりスマホの電子チケットで入れると思ってたら、一旦これを紙のチケットに交換しないといけないというではありませんか…!
大急ぎで最寄りのコンビニへ。早めに着いてて良かった…汗
気を取り直して、再び劇場へ向かい無事入場。
発売されてすぐに押さえた甲斐あってなかなかの良席でした。この開演前のワクワクっていくつになっても楽しい。
そしていよいよ開演。
なんと、一番最初に登場する3名の演者さんの中にいて、このショーの第一声を発するのがレイくんだったのです!!
何やら良い役をゲットしたとは聞いていたのですが、全編通じてかなりのメインキャストでした。レイくん凄いぜ。
ストーリーは観劇素人の僕にも分かりやすい話運びで。会話の途中から歌い出す不自然な感じはあまりなく(もうこのイメージ自体が古いんでしょうか汗)、歌は歌、お芝居はお芝居という感じで自然に観れました。
歌唱やダンスのシーンが本当に良くて。
ステージを埋め尽くす数十人がこちら(観客)に向けて本気で歌うエネルギーが凄過ぎて、圧倒されました。
正直、一人一人がメチャクチャ上手いというワケではありません。「おっと、この方は大丈夫かしら…?」という方も中にはいるのですが全員もれなく本気。「本気」は必ず伝わるし、刺さる。
そして、そのほとんどは僕みたいな素人には遜色なく映るくらいに皆さん相当な努力をしてこの日に臨んでるというのがアリアリと分かり、もうそれだけで泣けてきました。
陳腐な喩えで申し訳ありませんが、さしずめ「大人が本気で挑む発表会」といったところでしょうか。
衣装や音響などの演出面は完全にプロ仕様だったので皆さんとても華やかで輝いていました。カッコ良かったな〜
終盤の大団円的な歌唱シーンは本当に号泣してしまいました。
いや、物語や表現ももちろん素晴らしかったのですが、それぞれまったく違うバックグラウンドを持つ人達で集まって100日かけてこんなに大きなことを成し遂げた達成感(を見守っている我々)。
きっとこの公演が終わって幕が閉じた瞬間に皆さんで手を取り合ってその喜びを分かち合うんだろうなと想像したら涙が止まらなくなりました。どうやら僕にはまだまだマスクが必要なようです。
きっと皆さん100日前とは見えてる世界が変わってるんだろうなーって。
この先何年経ってもこの経験が糧になるし、このときを思い出して頑張れたり乗り越えたりできることがたくさんあるんだろうなって。
少しバカっぽい表現ですが、「人間って凄いな」と率直に思いました。
とても良いものを見せて(魅せて)もらいました。
こんな機会を与えてくれたレイくんに感謝ですね。また飲みながらイロイロ話を聞かせてもらおう。
「COMMON BEAT」。
興味のある方はぜひチェックしてみて下さい◎