勤労生活を送る上で最低限必要な筋肉の鍛え方
正座
かかとつけ正座
バスタオルのはさみかた
正しい正座の要件とは、①足首が※接地していること、②足首の回転軸の向きが、地面に対して垂直になっていること
の2点である。
※丈の長いズボンなどを穿いていると、足首と地面の間にすそが挟まって浮いてしまうので、すそをたくしあげておくこと。
この2点を踏まえていれば、かかとが付かなくてもOKだ。ふつうに正座をすればよい(ただし、絶対に親指を重ねないように)。かかとつけ正座とバスタオルを挟んだ正座によって、これらのポイントをつかむ。
正座をして疲れたら、跪座、片膝立て、しゃがみというように、血が巡りやすい座り方に変えてしびれをとる。
正座は常に足のバネを溜めた姿勢であり、そこから瞬時に起つことができるように、腰を立て、完全に尻に体重を預けず膝小僧(膝上部)の方に筋を引っ張り、足全体に均等に体重を分散する。
まず両尻の間を後ろに引き込む。次に陰茎の根元から親指一関節分上の点をいい位置にするように意識するとよい。最後に下腹を前に押し出す。
股関節の捻れを防ぐための重要な注意
左座右起など、正座へと立ち座りする時、内に足を回して膝と股関節にねじれを生むことが多い。足の軸を垂直に保ち、居合道のように足を外に送り出して立ち座りをするのが望ましい。正座から、両足を蜘蛛の前足の様に両脇の下に持ってきて、しゃがみ姿勢に移行するなど。
ヒモトレ(脊柱をまっすぐに保つ習慣づけ)
腕立て伏せは全身運動であり、腕立て伏せで肘を伸ばしたときお腹が地面についてしまうという人は、体を平らに保つところに問題がある。すなわち脊柱をまっすぐに保ち続けること。それは日常生活の習慣である。習慣がなければ脊柱をまっすぐに保つ感覚が分からない。その感覚を作るのが体の4ヶ所にひもを巻く方法である。巻く部位は腹、胸、たすき、ハチマキである。
補助の道具として、お腹(胴)の周りに麻やビニールの紐をずり落ちない程度に回すと、姿勢を保つのが楽になる。へその辺りまたは胸下部に巻く方法があり、両方に巻くと良い。胸下部に巻くときは、襷の両脇下に通して巻くことで、背中側がずり落ちないようにするとよい。
ひもでたすき掛けをすると、強力に背筋を伸ばし続けることができる。
他、ハチマキをするのも有効である。
文鎮と文机の勧め
文机のような長細い低い机の上に、本を見開きのページで、両端に文鎮のような重りを載せて固定する。これは、両腕を垂らしたままで読書をすることができるので、非常に楽である。また、文机を使いながら正座をすると、肩と肘が沈み込むのをダイレクトに感じられる。
正座の姿勢の確認については、①まず膝を立てて座り、上体をまっすぐにする。②次に、お尻の穴を後ろの人に向けるようにして、お尻を足の上に載せる。とするとよい。
眼の疲労のとりかた
上に紹介されている3つの方法の実践と、ここでは効果覿面の目の休息法を紹介する。
冷水に十秒、目付近から顔を当てて冷やした後、熱いお湯に十秒目のまわりを中心に顔を当てて温める。これを合計三回~五回繰り返す。
これをすると血流が一気に運行し、視力が回復する。