03:8割が無信仰の日本人
調査基準や根拠にした調査人数も明確ではありませんが日本人の70~80%は無信仰だと言われ、主宰する葬儀支援センターまで入会相談に来られる90%近くは無信仰だと明言します。
信仰があると明言するのはキリスト教徒、創価学会員くらいですが多分人口の10%程度は仏教信仰の方がおられるように思えます。
この現実を公的立場を筆頭にして人の死に関わる全ての人が真摯に受け止め、過去の慣習に捕らわれる事なく、どんな信仰でも或いは無信仰でも問題の無い対応を徹底することです。
代表的なものとして最近は減ってきましたが病院や施設で逝去した死体に着せる浴衣を左前に着せたり、合掌を組ませたりしますが、これらの行為は仏教感覚ですから病院や施設は止めるべきです。
死体に浴衣を着せるのは着せ易いからでしょうが、もしもの時への対策として書面で死体に着せる物を事前準備しておくよう伝えれば済むことでパジャマやスウェットでも構いません。
キリスト教の人達は男女問わずスーツなど着せる事が多いですから、着せたいものを事前に病院や施設に渡しておけば着せて貰えるはずです。
また各斎場(火葬場)にある焼骨粉を業者に渡すまで入れておく保管場所の地蔵や釈迦像なども考えもので宗教色の無いものにすべきです。
最近は焼骨を全て火葬場で処理する事も可能になりつつありますが、遺骨に執着を持たないのはキリスト教が筆頭ですから、信仰心のある人達にとって仏教であると明示された地蔵が建ってる場所に遺骨を納めるなどあり得えない訳で、仏教や神道の人達が遺骨を持ち帰らない事は無いのです。
偏見を持っては成らない行政でさえ、墓や遺骨は地蔵や釈迦像なら良いだろうと安易に考える無信仰ゆえの雑な対応が見え隠れします。
また葬儀屋は特定宗教限定受注でなければ無信仰が当然、僕自身は無信仰者ですからどんな宗教でも色メガネで見ることはありませんが、葬儀屋によっては「線香は絶対必要だ」など特定宗教を基準に話す葬儀屋もあるそうで線香は仏教だけで誰でもが供えるものではありません。
ちょっと話はそれますが、無信仰者とはどんな宗教でも色メガネで見ることなく否定しない人です。あの宗教は――、この宗教は――、と言う人は自分の中に基準があるからで無信仰者ではありません。
その意味で言えば世界最大宗教のキリスト教でも、二番目のイスラム教でも、四番目だけど三大宗教と言われる仏教でも全てが清廉潔白な訳ではありませんし各々問題点はいくらでもあるからです。
葬儀屋が無信仰で中立なら、仏教なら線香か焼香、神道なら玉串奉天、カトリックなら献花、そして無信仰なら何もしない選択もあれば、線香でも、玉串でも、献花でも、したい事をして構わないと判断するでしょう。
仏式の湯かんをして、神主の祝詞で葬場祭を行い、全員でアメージンググレースを歌い、神道の墓である○○家奥都城で線香を供えても構わないのです。
事実「うちは神徒ですから」と言いながら当り前のように線香を供える家族は決して珍しくありません。
ようするに無信仰の家族に仏教の宗教儀式を押し付けても、有難くも無いし意味不明な長い読経は眠くなるだけ、戒名に於いてはかつての士農工商が如くあの世では差別があるのかと不信感を持つのが関の山、老人世代は納得しても若い世代は戒名など気にも成らないのが現実です。
圧倒的に多かった仏教の葬式ですが、8割が無信仰者と言われる現在、仏教儀式はナンセンスと考える人達が多いのは必然、ゆえに家族のしたい事をさせてあげるのが葬儀屋の仕事、葬儀屋は宗教者のアシスタントではなく、家族をサポートするアシスタントで無ければなりません。
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参考資料(お時間のある時にでも読んでみてください)
あんしんサポート葬儀支援センター
代表ブログ 葬儀支援ブログ「我想う」
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