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日本酒のお話 〜 正暦寺とつげのひむろ

日本酒発祥の地とされる奈良県の正暦寺に行ってまいりました。
日本酒のことも然りですが、このお寺は何と言っても孔雀明王の像があるというのがイチオシのポイントです。
孔雀明王の姿を思い浮かべてみて下さい。孔雀の胴体+明王の重たい上部を、細い2本の脚で支えています。これを現実の仏像にしているのが凄いのが想像出来ますでしょうか?
写真撮影禁止なので、残念ながらUP出来る画像はありません。関心ある方はネットで探してみて下さい。他の寺院の孔雀明王像でも何となく伝わるかと思います。
そして日本酒発祥の地をウリにしていることもあり、お寺に入るや日本酒が並んでいて買える様になっています。いずれも奈良県内の蔵元さんの日本酒で、ここ正暦寺が発祥とされる菩提酛を分けてもらえるのは、それら奈良県内の決められた蔵元だけだそうですが、その菩提酛を使った日本酒が買えるという訳です。
ズラリと並ぶ日本酒の四合瓶。向かって左から甘口→辛口の順だという説明を聞きました。で、選んだのは辛口から2番目のつげのひむろという銘柄です。
選んだ理由は…撮影禁止のお寺の境内がラベルに使われているから、という味とは何の関係も無い理由です(笑)
この日本酒を買える所までは拝観料は要りませんが、ここまで来たら是非孔雀明王像はお参りしてみて下さい。

倉本酒造・つげのひむろ

菩提酛を使うこのつげのひむろですが、開栓した初日は独特の味…敢えて言うとえぐみに近い感じ…が個性の様にも取れますし、それが最初の印象になると見誤ります。
開封した翌日、翌々日と日を追うごとに味の角が取れて味に丸みが出てきます。甘みと苦味のハーモニーが何とも不思議な味わいです。
一般的に日本酒、特に大吟醸や火入れしていない生酒は開栓したらなるべく早く飲めと言われますし、実際に数日置くと苦味や酸味が強まったりするケースによくお目にかかりますが、このつげのひむろは逆なのです。
これは新鮮な驚きでした。翌日、翌々日の方が私たちの口には美味しいと感じられたのです。まぁ、ここらは好みの問題もあるので感想は分かれるでしょうが、実際に買った人は是非試してみて下さい。
ちなみに3日4日と経過してからの味は分かりません。なんせ全部飲んじゃいましたから🤣

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