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世代間ギャップと不登校


何人かのお母さん方と話していた時、一人の人が「今の若い人は自分から動かない」それに「言わないと何もできない」と仕事場であった話をしていました。それを聞いて私は何かちょっと引っかかったんです。

「今の若い人」というくくり方もざっくりしていて、どの年代の人を差しているのかわからないけれど、私がモヤモヤしたのは、私の世代も若い時にそんなことを言われたなあと思い出したからです。私が新卒だった頃も「指示待ち」だと言われた記憶があります。

そして自分達が先輩になると、今度は下の世代をまたひとくくりにして、「自分から動かない」なんて言っていたわけです。

自分の世代を基準にすれば、上の世代も下の世代も違って当然なので、それを互いがわかり合えない理由にしてしまうのはなんだか残念だと思います。

それにいわゆるZ世代といわれる人たち(ちょうど私の子ども達がそうなんです)は、インターネットと共に育ってきているので、そもそも私のような昭和世代とは、子どもの頃から見てきた景色が違うわけで、考え方も違って当然だと思います。

もしかしたら「自分から動かない」のは彼ら、彼女らのせいではなく、指導する側の思い込みがあるかもしれないし、伝え方が悪かったのかもしれない。相手を責めているだけだと問題は先送りになるだけだと感じます。

不登校の親子関係


私がなぜこの話を覚えていたかというと、「これは不登校と似ているな」と思ったからです。不登校の子どもと親の関係が頭に思い浮かびました。

親は自分の成功体験しか知らないので、子どもが自分と同じように行動すれば、安心だし、その後の人生がうまくいくと考えます。でも学歴に対する考え方や働き方がどんどん変化している現状を見ると、はたして本当にそうなのか疑問です。

それに昨今の気候変動や世界情勢を見ていると、子ども達の将来を悲観してしまいがちです。

でも技術革新があるじゃないですか。今一番わかりやすいのはAIです。ちょっと語弊があるかもしれませんが、昭和世代の私達がアニメで見ていた世界は現実化し、それ以上に進化していく世の中になっていきます。

そしてその中で生きていく若者達は、その術を身につけているはずです。だから親は、時代も環境も違う中で育ってきた人を、自分の子どもだというだけで勝手に枠にはめようとしてはいけないのです。

自分と子どもは別人格だという意識を持って、子どもからも学ぶくらいの姿勢が大事だと思います。明日何が起きるかなんて誰にもわからないのですから、子どもの将来を悲観していても何も変わりません。どうせなら明るい未来を想像して、今日できることを精一杯するのが親としての務めだと思います。

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