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10歳にして知る歯のありがたみ

10歳のとき、その頃少年野球チームに参加していて、
家からは少し遠かったので自転車で練習場がある公園まで行っていました。

ある日の帰り道、いつものように自転車で帰宅。
途中長い下り坂があるのですが、自転車で気持ちよく下っていたら、
その日はスピードがのりすぎたか、ハンドルの挙動がおかしくなり、
気づいたら下り坂で転倒。
かなり派手に転倒したのと顔を地面に強く叩きつけてしまったのか、
道路は血まみれ。
たまたま転倒した場所がお寺の前だったので、
お寺の奥さん?が救急車を呼んでくれて病院で治療。
母親も追うように病院に来てくれました。

母親は私の顔を見てビックリしていました。
私もそのとき初めて自分の転んだあとの顔を見たのですが、
唇は鼻先につくほど腫れあがっていました。
腫れはまだいいです。問題は口の中。
前歯が2本無くなっていました・・・。
永久歯が生えて3~4年くらいですかね?短い前歯との付き合いでした。

そのあとがかなり大変でした。
10歳にして前歯がない。
しかし成長期なのですぐに義歯を入れるのは如何なものかという理由と、
前歯が無くなっただけではなく、歯並び全体がガタガタになってしまったので、
矯正治療が必要だということになり、長い通院治療が始まりました。

まず入れ歯。前歯がないのはいくらなんでも恥ずかしい。
前歯だけの部分入れ歯ですが、口全体に嵌めるタイプだったので、
食事の時は外して使ったりもしましたが、家族の中ならできても、
学校での食事ではそうもいかず、なかなか苦労した記憶があります。
10歳で入れ歯洗浄剤も使っていました。
一日の終わりに使うのはさっぱりして良かったです。
矯正治療も長く続き、最終的に終わったのは親にはかなり費用をかけさせてしまったなと
親の立場になってありがたみを知ることになります。

今は義歯が入っていて、見た目はなんにも違和感がないのですが、
食事には細心の注意をはらいます。
硬いものを前歯で嚙む?できません。というか食事で前歯を使いません。
義歯にも寿命があるのか、あるときメロンパンを食べていたら、
メロンパンのネチャネチャに引っ張られ、そのまま義歯が取れたこともあります。

「歯が丈夫!」と自慢する方がいますが、本当にうらやましいです。
歯は大事。本当にそう思います。
今は飲食業をやっている私だからなおさら思います。
いい歯があるからこそおいしく食べられますし、
違和感なく美味しいものを食べることのありがたみがあります。

いい歯のために。
私が思ういい歯のためは、
とにかくマメにチェックしてもらったほうがいいです。
どこも悪くないのに歯医者さんに行くのは抵抗があるでしょうが、
歯が良い人ならなおさらマメにチェックしてもらったほうがいいです。
ありがたいことは当たり前じゃないです。
いつ不便になるかわかりません。
歯を無くした頃に戻りたくないので、丈夫な歯がある人こそ、
マメにチェックしてもらったほうがいいです。面倒でしょうけどね。


#いい歯のために

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