多数派≠正しい
「多数派=まとも、正しい」は、間違いなのに、勘違いしている人ばかりです。そして、みんな多数派でいることで安心したがるんです。私の親も勘違いしている人です。私の兄が学校を中退して、親から何て言われてきたか、私はたくさん知っています。
「家から出ていけ」とよく言われていました。実際に追い出されてもいました。兄はお金が貯まったら、早く家を出たほうがいいです。私が人と関わろうとしないこと、友達がいないことに関して、親からはよく悪く言われていきました。「何でこうなったと思う?」と私は親に聞いてみたかったんですが…。
みんな自分が持っているものを当たり前だと思って疑いません。愛する家族がいて、友達がいて、恋人がいて、衣食住に困ることもなく、豊かな暮らしができて、普通に学校に通えて、会社で働けて、生活できている。それがどれだけ恵まれていることなのか、気づかない人がほとんどです。多数派の人が正しいとされる循環の中で私も生きています。生きづらいったらありゃしないです。抜け出したいです。一人がいいです。
2018年ぐらいの私が中学生だった時から今の時代にかけて、多様性が広く謳われる時代になったと感じます。障害者とか性的マイノリティとか、そういった言葉が異様に敏感に使われるようになりました。昭和の時代の皆婚社会はとっくの昔に終わりました。同性婚とか(日本ではまだ認められていないけど…)、事実婚とか、子供を持つ持たないとかいろんな選択肢が増えました。
でも、多様性なんておめでたい言葉です。「みんな違ってみんないい」も馬鹿げた言葉です。こんなに多様性が謳われるようになった今の時代でも、多数派が世界を牛耳っているように思います。結局、数の暴力には逆らえないんです。こんな世界は憎たらしいです。