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暴力はダメ!絶対!

このnote投稿は2023年7月6日voicyの音源の内容をもとに作成したものです。

どうもプロの剣道家として剣道世界普及をしている、梶谷彪雅です。剣道YouTube発信をしたり、講演会を行ったり、剣道指導をしております。

本日は「これどうなの!?」みたいなテーマでお話ししていきます。voicyのトークテーマをInstagramで「どんなことを話して欲しいですか?」と質問ボックスをつけてコメントを募集しました。

そこの道場さんが、どうも「暴力的な厳しさがある。これってどうなのか?」というコメントがあって細かい情報と、それに対しての皆さんのコメントと回答を共有させていただきます。

▼正しい握り構えができる!『矯正型竹刀』▼


その暴力で本当に生徒は強くなりますか?

細かい内容をお伝えすると、昨日ある道場に通ってる息子さんが「道場の指導で暴力的な厳しさがある」ということを言っていて、剣道を始めてまだ半年ぐらいしか経ってないにも関わらず何回も飛ばされたり、流血したり、面をつかんで引きずられたり、竹刀を蹴飛ばされたりしているそうです。

血が出るということはかなりひどい具合でやり込まれてますし「竹刀を跨いではいけない」と教えている中で蹴飛ばすって「指導者としてどうなの?」という話で必要な稽古なのかなと思います。

ひどい時だとぶっ飛ばされた子を蹴ったり、面を投げて面がついてない状態で掛かり稽古させられている子もいるそうです。指導者が結構大柄な人だそうで「男の力強い突きを打ったり、突きをされた状態で壁に押し付けられたりしています。」とのことでした。

「これが剣道の世界で普通なのかな?」と疑問に思いながらも過ごしているそうです。これは掛かり稽古というより暴力だと思います。これは昔は確かにありました。僕が小、中学生ぐらいの時は練習試合とかに行くと他の道場の監督がごく一部で厳しくて体罰はありました。

今ではメディアに取り上げられるようになりましたが「メディアに取り上げられるようになったからダメ」という訳ではなく、普通にやったらダメなことですよね。

例えば路上で一般人を暴力でボコボコにすると普通に捕まるじゃないですか?それが指導の場合においてはOKというようなルールなんてないです。暴力は暴力ですし、根本的に考え方が間違っていると僕は思います。

昔の方で暴力が許された時代で生きてきたから「今もOKだ!」と考えがあるんだとしたら早急に改めた方が良いと思います。そもそも全然OKじゃないと思っています。

Instagramで「暴力についてどう思いますか?」とコメントを集めてみました。

「普通に刑事事件だと思います。剣道で強くするからという理由で蹴る殴るは関係ないと思います。」「ありえない!」「言葉による暴力がとても気になります。」「体罰は昭和時代。令和だから厳しさよりも質が大事になってくる気がします。」「絶対にやめて他の道場に行くべきだと思います。」「間違ってると思います。ハラスメント行為です。」
というコメントがありました。

皆さん大体正常な考え方だと思います。最初、剣道の文化は切り合いから始まったそうですが、そこから「生き残るために厳しい稽古」といった部分もあったかもしれません。

現代では絶対に暴力はいけないと思います。いまだに手をあげている人は早急に心を改めて欲しいっていうのが僕の願いです。

生徒が自ら主張できる環境が大切!期日と目標を掲げよう

伝統、正しい綺麗な剣道だったり残さないといけない部分もあると思いますが、無駄な文化というのはなくなっていいと思っています。

最低限の上下関係はあって当然ですが、指導者だからと「押しつぶすような上下関係」これは全く必要ないなと思っていて「人間として対等に話したり、活動する」そういう環境は必要だと思っております。

この前、戸塚道場さんが紹介されている記事を見まして、「野球をしたいから剣道をやめたい。」と子どもが言い出した時に「正当な理由があれば全然いい」といったことを書いていました。

例えば「期日」と「目標」を掲げて「6年生までに4番になる」といった目標を掲げて、それに対して「目標達成できなかったら剣道に戻ってくることを約束するか。」と言った時に「はい。約束します。」と意見を言って、気持ちがあるから意見を取り入れて送り出してあげる。

その期日や目標が曖昧な表現だったりするのであれば「もう1回考え直してきて」と言うみたいな記事がありました。

このようなことを指導者主導でするのではなくて小学生であろうと自分で気持ちを伝えて、「どういう風にしたいか」ということを伝えることができる環境はすごく大事だと思います。

掛かり稽古もそうですが「強くなりたい」というので指導者主導で稽古メニューを考えてあげてもいいですが、指導者主導で暴力を振るうというのは全然意味合いが違うと思います。

強くなりたいがために掛かり稽古をやって小学生だとしても自分が強くなりたいから「こういう風にしていくんだ!」というのを理解して自分で一生懸命やるのはいいと思います。

ですが、やらされて更に暴力を振るわれて、それで強くなったとしても中学、高校になった時に暴力を振るわないと今後強くなれないっていう意味だと受け取れます。自分主導でやることはできないわけです。

そんなことやったって長期的に全く無意味なことをやっていると思うので、生徒主体で外的動機、内的動機あると思うのでしっかり内的動機の方を増やして「自ら考え行動できるような人」として育てる剣道、道を作っていき、そういう文化にしていきたいと思います。

思うがまま話したので「正しい、正しくない」いろいろあるかもしれません。何が言いたいかと言うと「暴力で未だにまかり通ってるのはやめて欲しい」というところでございます。もし暴力を振るっている人が聞いていたら、少しでも減っていくことを願っております。

暴力はやめて、剣道をもっともっと広めていけたらなと思います。そんな暴力があったら剣道は広まらないと思います。なので皆さんもっと剣道のいい部分を残して悪い部分は変えていけるようにしていけたらなと思います。

最後にお知らせです。

右手小判型の竹刀、彪雅シリーズこちら「今どこで購入できるんですか?」という声がInstagramの方でたくさんDMを届いております。こちらは現在ベースというショップページの方で販売しております。

※サイズは以下の通りになっています。
・彪雅2,彪雅煉獄,彪雅0 ⇨30(サブゼロ)〜39まで
・彪雅,彪雅3,彪雅final2   ⇨37〜39まで
・彪雅phantom,彪雅final,彪雅轟,彪雅円舞 ⇨39のみ

どういう特徴かはショップの方にお問い合わせてみることもできます。
人気なのは「彪雅2」「彪雅煉獄」で色味が変わった竹刀となっております。是非興味のある方はURLから覗いてみてください。

▼彪雅シリーズ竹刀ショップ ベースはこちら▼

本日も耳の痛い内容だったかもしれませんが一生懸命頑張っていきましょう!じゃあまたね!


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