3選@十七条憲法の「ん?」な条文
前回のGoodな条文に対して、「それはどうなの?」と思った条文を3つ紹介します。捉えようによっては、ブラック企業の社是みたいなのがあるんですよね。
① 第二条:何れの世、何の人かこの法を貴ばざる
多様性を尊重していながら、「この法(=仏教)を貴ばない人なんていないよね?」と圧をかけてきます。厩戸王と蘇我氏は、仏教反対派の物部氏らを武力で倒して政権を築いていますからね。
② 第八条:群卿百寮、早く朝り晏く退れよ
役人たちに対して、早い出勤・遅い退勤を要求しています。ちゃんと残業代出してますか?
(それまでの役人たちは、時間にはかなりルーズだったらしい)
③ 第十五条:私に背きて公に向うは、是れ臣の道なり
私情に背いてでも公務にあたれと説いています。公より私を優先するのはもちろんダメですが、私に背くのは行き過ぎな感があります。
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いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。