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産業技術総合研究所の「特許を活用したアウトカム追跡手法」
もう今から15年以上前の2005年に産業技術総合研究所(AIST)の技術情報部門から特許調査・分析・マップ作成についてまとめた非常に優れたレポートが発行されていました。
*4/13注記:閲覧不可というのは誤りでTwitterフォロワーの方よりインターネットアーカイブで閲覧可能であることをお知らせていただきました。本記事末尾にリンクを掲載しますので、閲覧されたい方はそちらのURLよりPDFをご確認ください。
-特許を活用したアウトカム追跡手法に関する調査(1)-特許活用マニュアル-
-特許を活用したアウトカム追跡手法に関する調査(2)-血圧降下飲料-
-特許を活用したアウトカム追跡手法に関する調査(3)-骨補てん材料-
ある研究にどれだけ投資したかというインプット、またそのインプットに対してどれだけ成果が出たかというアウトプットだけではなく、そのアウトプットによってどのような波及効果が出て産業・社会等に貢献したか、これがアウトカムで、上記レポートではこのアウトカムを特許から捉える手法についてまとめてあります(2、3はアウトカム追跡手法の適用事例)。
かなり詳細に書いてあり、非常に役に立ちます。
ツール等を使って自動的に作成するようなマップ・分析フローではありませんが、分析のプロセス・考え方など今でも参考になります(ただし説明で出てくる画面がIPDL-特許電子図書館-であるのには歴史を感じます)。
特許情報とサプライチェーンをどのように結びつければ良いかという点など、従来の特許調査・パテントマップ書籍にはなかった観点が多く盛り込まれていると思います(これまでも言及している書籍等はありましたが、具体的な分析手法について書いてあるのはなかったと思います)。
具体的な調査方法(分類項目への展開など)については端折っているところもありますが、それでもこのレポートの価値は大きいと思います。
しかし残念ながら、現在はウェブサイト上で公開されておらず(一部抜粋した内容が掲載されている資料はありますが)、国会図書館で閲覧することしかできません。このような有益な資料はぜひともPDFで公開して欲しいです。
*上記PDF資料が閲覧可能なインターネットアーカイブ
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