キャリアコンサルタント養成講習者と実務経験者の合格率の違い

キャリアコンサルタントの国家試験の受験要件

先日第16回キャリアコンサルタント国家試験の合格発表がありました。

合格された皆さん、おめでとうございます!

国家試験は誰でも受験できるわけではありません。受験資格というものが必要になるのですが、厚生労働省ホームページによると以下の通り。

キャリアコンサルタント試験は、次のいずれかの要件を満たした方が受験できます。
・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者(講習カリキュラムは別表に記載)
・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験(5を参照)を有する者
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
・上記の項目と同等以上の能力を有する者

実務の経験が一定年数ある方は良いのですが、ほとんどの方が養成講座を受けることになりそうです。

試験結果データに見る養成講習修了者と実務経験者の合格率

一般社団法人キャリアコンサルタント協議会のHPに最新の第16回試験結果データが出ています。

スクリーンショット (14)

養成講習修了者の受験生が2094人に対し、実務経験者の受験生は141人しかいません。

注目していただきたいのは合格者数。

学科の合格率は養成講習修了者が1398/2094人なので66%。実務経験者は73/141人なので51%です。

また実技試験(論述・面接)合格率は養成講習修了者が1446/2415人で59%に対し、実務経験者は81/134人で60%。

やはり学科試験の合格率に大きな差(15%!)が生まれるようです。学科試験はキャリアに関する専門家の理論を覚えたり、法令関係などの勉強も必要になります。

日頃実務を行っていると言ってもやはり試験勉強が必要になります。

一方で実技試験に関しては実務を経験されている方は日頃からカウンセリングなどを行っているためか、養成講習修了者とくらべても遜色ありません。

養成講習ってどれだけ勉強するの?

養成講習を行っている認定機関は沢山ありますが、一応講習時間は国から定められているようですね。厚生労働省HPに以下の表がありました。

スクリーンショット (12)

講義と演習がそれぞれあり、トータルで150時間となっています。

とはいえすべて学校に通って受講するわけではなく、動画の授業もあります。オンラインで好きな時間に動画を視聴できます。

私が受講したヒューマンアカデミーの講習では大体20~25分程度の動画を合計50本視聴しました。また各単元が終わると実力確認テストなどもあり、こちらもオンラインで行います。

同時並行で約2ヶ月半、毎週1回校舎に行って1日中授業を行います。こちらでは座学もありますがロープレの練習などが多かったです。

養成講習の値段は高いけど勉強にはなる

合格率が上がるということもありますが、養成講習は非常に勉強になります。

特にキャリアに関する理論や考え方は多岐にわたるため、キャリアコンサルタントとしての仕事を始めるとだんだん自分の好きな理論や技法に偏っていきます。それ自体は自分のスタイルということで良いのですが、やはり他の理論や技法も学ぶ必要があると思います。

一緒に勉強する仲間ができるのも楽しいですね!私も仕事以外のところで沢山の仲間を作ることが出来ましたし、試験勉強中はお互いに励まし合ったりロープレの練習もしました。

将来的にお仕事のつながりが生まれることもあります。

以上、とりとめもない文章になってしまいましたがこれから資格を取得される方の参考になれば幸いです。


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