「今日の仕事は楽しみですか。」問題に感じたコト
品川駅の広告が炎上
先日こんなニュース記事が飛び込んできた。
品川駅のディスプレイ広告として「今日の仕事は楽しみですか。」という問いかけが駅の広範囲で掲示されたらしい。
で、多方面から批判を受けておよそ1日で中止となり、広告主が謝罪するハメになったそうだ。
批判は何かというと「理想の押し付けだ」「心を折りに来る」「ディストピアだ」といった声。
ディストピアって何だち気になり思わずググっちゃった。逆ユートピアとも言うらしい。
名古屋には「湯~とぴあ宝」ならある。久しぶりに行きたいな。
海外で英語を学ぶ日本人が戸惑うアレ
「仕事は楽しみですか?」と聞かれて怒りを覚えた人の多くは、実は自分自身にその問いを投げかけることがあまりないのかもしれないと思った。
つまり「そんなこと考えてもみなかったから戸惑った」、という感じ。
これに似ているかどうかは分からないが僕は仕事柄、外国人の友人が多い。
で、彼らと会話をしていていつも感じるのは、やたらとこちらの気分を問う質問が多いということだ。
会えば最初は「How are you?(調子どーや?)」、
仕事から帰ると「How was your work today?(今日の仕事はどやった?)」、
夕食を一緒に食べると「How was your day?(今日1日どやった?)」
などの質問をされる。
※ちなみに韓国人からはたいてい「メシ食った?」と聞かれる。
聞かれたこちらは「え、今日の気分?わかんない!」「え、今日の仕事!?ボチボチかな!」と戸惑うし、そもそもそんな質問に対する回答はあらかじめ用意していない。
当社(アナザーストーリー)のお客さんが海外留学すると授業で最初に戸惑うことが、
「先生がやたらと自分の考えや気分について質問してくる。」というもの。
「そんなこと日本語でも考えたことないです」とよく言っている。
「君はどう思う?」「君はどうしたいの?」といった質問が多い。
リクルートかよ。
だけどそういう質問をする外国人と長く接するようになってから、いつしか自分の中で「聞かれた時のためにあらかじめ考えておこう」というマインドセットになり、毎日仕事が終わる時には、
「今日はいい仕事できたかな?」
なんてビールを飲みながら振り返るようになった。
それでも「今日の仕事は楽しみか」を自分自身に問い続けたいと思う
今日の調子とか、仕事振りについて尋ねられることを想定すると、やっぱりなるべく気持ちの良い答えを返したいと思う。
「元気?」と聞かれる時に元気な顔をしていたいし、
「今日の仕事どうだった?」と聞かれた時のために良い仕事をしたい。
仕事には人それぞれの思いがあって良いと思うけど、やっぱり自分は楽しい仕事、楽しみな仕事を作っているかを自問自答しながら生きていたいな、と何となく今回の件で思ったわけであります。
きっと品川駅であの広告を見た人達の心の中にも何か変化はあったはず。
僕は名古屋でこんなCMを見たよ。