見出し画像

社名ってどうやって決める?

アノニギワイ公式noteとは?
ブログとオープン社内報その中間のような位置づけで、着飾らず僕たちの素直な思いをお伝えするnoteです。
本日のライター:取締役CMO 豊島

こんにちは。株式会社アノニギワイの豊島です。

突然ですが、名前を決めなきゃいけないことってありますよね。
人生でもっとも重要な命名タイミングは、お子さんのお名前でしょうか?

ビジネスではどうでしょう?プロジェクト名?チーム名?
サービス名なんかはすごく重要ですね。
それよりもっと重要なものがあります。
それは「社名(商号)」です。

今回はそんな重要な社名が決定した経緯をお話しできればと思います。
これから社名を考えるという方の参考になれば幸いです。

教科書がない

はい。正直に言います。会社を起こすにあたり、社名のことはすっかり抜け落ちてました。

いさり灯」というやりたい事業があって、そのために会社を創りたいとは思っていたんですが、起業に目がいっていて、社名のことは考えていませんでした。
※「いさり灯」はクラウドファンディングも実施中。CMです。

とはいえ、これから長く付き合っていくわけですからいい名前にしたい。
万を持して考えよう!となったわけですが、、、

社名を決める教科書がねぇ

お子さんの名前を決めるときには、「名づけ本」といわれる参考書がありますよね。
社名にはそういうものがありません。
(あるのかもしれませんが見つけられませんでした。)

つまり、社名を決めるときはWebなどの情報を元に手探りで決めていくことになります。

想いを書き出して決定

当社の場合はまず、決めるまでのスキームを決定しました!…といっても月並みですが笑。

画像1

1.要件決定

最初に社名の要件を決定しました。
要件は名称の前提となるだけでなく、最終的に決める際の指標としても使用します。

広報なんかでは施策の前に定義することが多く、ここにターゲットや目的を掛け合わせて施策にしたりします。
キャリアとして広報の経験が長いものですから、今回も広報感覚で要件を決めることにしました。

要件として挙げたのは以下の3つです。

画像2

1つ目の「ストーリーや由来」について。
広報として3社に勤めましたが、どこの会社でも聞かれるのは「なぜその名前にしたのか?」。
これはサービス名でも企業名でも変わりません。
名称を説明できるストーリーは絶対に必要だと思いました。

2つ目には「覚えてもらえる名前」を挙げました。
調べようとして思い出せず再確認、、、そんな名前に出会ったことはありませんか?
今は、興味を持ったら調べる、そして共有するというのが消費者行動のプロセス(AISASの法則)です。
そこで再確認せずに検索してもらえるよう覚えやすい名前を目指しました。

最後は「SEO」。
解説不要な気もしますが、検索して上位に出てくると信用につながりますし、消費者動線としてもスムーズですよね。

2.コンセプトの頭出し

要件の次は、コンセプトです。
コンセプトは名称に直接関わるキーワードのようなものです。

当社が挙げたのは4つ。

画像3

当社のコアの想いとして考え出した4つは、社名に活かされるとともに企業使命(企業理念)「あの賑わいを人へ、社会へ、そして未来へ」にもつながっています。

3.名称案の創出

1、2を元に名称案を創りました。

案を出すにあたっては、ギリシャ語やラテン語辞典も参考しました。
ギリシャ語ってかっこいいんですよね。
日本の会社だとキオクシア株式会社(記憶+価値を表すギリシャ語 アクシア)がギリシャ語由来の社名となっています。

他にもすでにある単語や略語なんかの案もでました。

4.名称の選出

検討の結果「アノニギワイ」が選ばれました。

アノニギワイには、二つの想いを込めています。

昔はよかった。
あの時は楽しかった。
そんな郷愁には、人の想いや記憶がある。
僕たちをその想いを大事に事業を行っていくという決意。

もう一つは、「賑わい」と聞いて頭に思い浮かぶ、あの賑わいを実現する。希望や夢、活気のある世の中を目指して貢献する。

そんな想いです。

注意。社名にもルールがある

ちなみに社名を決めるにあたり、法律上配慮しなければならない事項もあります。
なんでも自由に決めていいわけじゃないんですねぇ、、、。

使える文字に制限

社名に使える文字は決まっています。
漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット、一部の記号(「&」、「,」、「-」、「.」、「’」、「・」)です。
ちなみに記号を先頭や末尾にすることはできません。
あとはスペースの使い方も決まっていて、アルファベットを区切る場合にのみ使用が可能です。
つまり「株式会社アノ ニギワイ」はNGですが、「株式会社Ano nigiwai」なら使用可能です。
気を付けないとやってしまいそうですね。

会社の種類をつける

社名には会社の種類をいれなければなりません。
いわゆる株式会社とか合同会社みたいなのは絶対に必要ということですね。「Co., Ltd.」「Corp.」といった英語で代替するのはダメだそうです。
ちなみに「株式会社アノ合同会社」みたいなどちらか語弊を与えそうな命名も禁止です。

類似社名はダメ

当然ですが、他の会社と似たような名前は付けられません。
不正目的で誤認させる恐れのある社名をつけたと判断されると差止請求などを受けます。
商標登録されているものも損害賠償請求なんかの対象になるので避けた方がいいですね。

法律で規制されている文字もダメ

営業にあたって官公庁の許認可が必要とされている「銀行」や「信託」を認可のない企業は名乗れません。
「株式会社アノ銀行」とかにはできないというこですね。
まぁいないと思いますが「泥棒株式会社」や「株式会社ねずみ講」なども、公序良俗に反するので登記できませんよ。

あの賑わって行こう!

何かの参考になりましたでしょうか?

最近、メンバーで打合せを行うと「あの賑わってるな」という声がかかることがあります。

アノニギワイ。今となってはこの社名以外考えられませんが、なんともいい名前(自画自賛)。

皆さんの身近にも賑わいを提供できるよう当社はこれからもあの賑わって行きます!

▼アノニギワイホームページ
 https://anonigiwai.jp/

▼公式Facebook
 https://www.facebook.com/anonigiwai

いいなと思ったら応援しよう!