「キャラキャラ笑う指先に星」

拝啓、すずめ園さま

すずめちゃんこんにちわ！もう二月も半ばになってしまいましたね。この時期がいちばん寒い気がするので、たっぷり着込んで過ごしています🧣電車の椅子がたまに熱いです

すずめちゃんの豆まき、画期的ですね！わが家では畳に撒いても大丈夫なように落花生を撒いていたのですが、まさかラップとは‥人類の進歩を感じました➰🥜

ここねちゃんとの豆まきエピソード、心温まりました。いい節分、福しかないはなまる💮わたしは恵方巻き今年も食べそびれたので、やっぱり来年頑張ります🎶えへへ

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前回のすずめちゃんの自由律俳句は誰かの一夜を覗き見たような、しっとりした趣を感じました。テーブルの上のコップやペンに焦点を合わせ、ぽつりとひとり言つぶやくような雰囲気があります。

・真夜中罪の卵を落とす

先日のファニーサミットにてラーメンの句を考えましたが、この句もとっても好きです。夜にぱかんと卵を割ったらふつふつ水面にお月様が落ちたみたいで、罪だけどときめいちゃいますね。真夜中のサッポロ一番塩ラーメンはお菓子と食事の中間みたいな味でとんでもなく美味しいので、今度お泊まりしたとき半分こしましょう🍜

・水のラベル０ばかり

考えたこともなかったのですが確かにそうだ‥！私生活に溢れている情報がじつは面白くて笑っちゃうの、ちゃんと観察しないと分からないから、観察力あっぱれです💮これはちょっぴり違うのですが、0キロカロリーのゼリーだけ食べてたら人間はどうなっちゃうんですかねて‥気になる‥

・白い犬より寒がり

表題の句、言葉の置き方がとっても好きです。名詞の「白い犬」と形容動詞の「寒がり」が連なるというシンプルな内容ですが、言葉尻につれて寒さについての膨らみがグラデーションみたいに増していく感覚があって、風景も広がる　そんな句だなと思いました。

これを読んだ瞬間、商店街の真ん中、尻尾を振る大きくて白いサモエドが満面の笑みで現れ、ぴゅーんと過ぎ去った後ろに赤いコートきたすずめちゃんが寒そうに猫背になって歩いている様子が浮かびました。犬とおんなじくらい白い肉まんを渡したくなりました♨️

それではわたしも自由律俳句ゆきます❄️

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・キャラキャラ笑う指先に星

・ねみみずと略す君の単語帳は

・ちぐはぐこころにホチキス止める

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・上海老天を想像する

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少し前、お蕎麦屋さんに行きました。

お蕎麦屋さん、好きなんです。何故かどこも同じ、割り箸の整列みたいな木の扉、中に入ればどっしりとしっとりしている空気感、周りはだいたいおじいちゃんおばあちゃんに囲まれていて、席に着けは緑茶、注文して届くのは黒に赤く縁取りのされた桶、それに平く盛られた蕎麦、しっかり付き添い顔をしている薬味。蕎麦湯がついたら完璧になって、滋味を平らげる、そんな感じがします。

海老天付きのせいろ蕎麦を食べたのですが、そこのメニューには“上海老天せいろ”なるものがありました。わたしの頼んだのは普通の天せいろ。天せいろの海老天も蕎麦桶の横幅くらいには大きく、身もプリっとしていて美味しかったのですが、上海老天となったらどんなものが出てくるんだろう。海老天(蕎麦付き)みたいな、とんでもない大きさの海老天が出てきたら、わたし食べきれないかもしれない‥でも気になる‥食べてみたい‥

そんな妄想で散り散りになりながら普通の天せいろを平らげたけど、蕎麦湯を飲んだら煩悩ぜんぶ吹っ飛んじゃいました。やっぱり、蕎麦湯が一番凄いです。

囚われの身のお蕎麦たち、かわいそうかわいい

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・君の匂いになったタオルだ

・花になっても恥ずかしいかな

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・あれは猫か焼き芋か猫だ

・ウーバーイーツにシャボン玉ない

・透明な猫になってしまいそうな

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ずっと部屋の中に居たら自分が透明になっていても気づかないかもしれない、もしかしたらこの部屋にも、部屋に居たまま透明になっちゃった猫とか、住んでるのかもしれない、こっそり足に絡まれても、踏みそうになっても、見えないとわからないから、だったらさみしい。指先から消える前にみつけてねあなた

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・マグカップふたつまじわる夜です

・ぴりぴり云う胃に粥だけ

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恥ずかしながら二週間ほど体調を崩していました。熱を出し胃を壊しの無限ループで結構大変だったのですが、検査も問題なく今は大丈夫です。お騒がせしました‥

母親に近況を連絡したら、昔からいろいろ重なるとわかりやすく体調に表れるタイプだったことを言われ「やっぱりね」と納得されて、とほほだけど、見透かしてくれる人がいることはちょっと嬉しかったです。平熱が低いとか、雨の日は頭が痛いとか、わかりあえる関係はすごく尊いのかもしれない。

まだぴりぴり云う胃に優しめな粥を流して、大丈夫かなと不安になりつつ処方箋を飲んで、科学の進歩にありがとう‥と思った二週間でした。みんなも体調お気をつけ下さい‥

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そんなこんなでこの二週間はほとんどお家にいました。お家の中でみれる光景は天井か枕かネトフリしかなくて、本当に透明な猫になっちゃうかと思いました。でも、何となく保温してた心の魔法瓶にはまだお湯入ってて、それをいくつか紡いだりしました。手癖みたいなの出ちゃったけれど、これもこれで愛おしいかもしれない。

言葉は思いもよらないタイミングで思い出したりするから可愛いやつめ〜と思います　➰💌　気紛れなラブレターみたいだ

「ウーバーイーツにシャボン玉ない」は、お家出れなかった時期にどうしてもシャボン玉がしたくなって、でもウーバーイーツにシャボン玉はなくて、ちょっと悲しかったおもいでの記録です。おもちゃ屋さんのウーバーイーツがあったら良いのに、って本気で思っていました。シルバニアファミリーとかルービックキューブとか、やりたかったもの！

まだまだきっと寒いので、念入りな防寒で過ごしましょう☃️すずめちゃんと迎える春楽しみだ

それではまたね〜すずめちゃん❕𓅮

にっきより

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次の更新は2月23日 すずめ園ちゃんの番です🐈

『ひだりききクラブ』プロフィール

出雲にっき、すずめ園による自由律俳句ユニット。毎週水曜日にnoteにて自由律俳句の交換日記、「 #ひだりききクラブの自由律俳句交換日記 」を更新している

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