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大好きなにんじんさん|育児日記
偏食で野菜嫌いな息子が唯一心を許している野菜、にんじん。
食べるのも好きだし、眺めるのもさわるのも好き。
tupera tuperaさんの絵本『やさいさん』に描かれている「にんじんさん」も大のお気に入り。
他の野菜と一緒に調理しても、にんじんしか食べずに「にんじんさんもっと!」という徹底ぶり。カレーとかならまだしも、焼きそばに入れたにんじんのおかわり要求されたときはさすがにびっくりしたわよ。
いつからにんじん好きになったんだっけ…?と思い返すと、そういえば思い当たる節があった。
にんじんさんに一目惚れ
ある日わたしが料理をしていると、息子がキッチンをのぞきにきた。かまってほしそうにしているけれど、手が離せないので、たまたま出してあったにんじん2本をわたしてみた。
「ふふふ、にんじんさん、かわいいねぇ。」
にんじんのフォルムが気に入ったらしい息子、鬼のツノに見立てたりしてしばし遊んだあと、お料理する〜と言ってキッチンに戻ってきた。
せっかくだから洗って皮をむいてもらった。切るのはわたし。その日のメインはハンバーグ。にんじんだけでなく、ピーマンやしいたけなど、息子が見えると食べない食材たちも刻んで投入(ちなみにこの場面をしっかり目撃されていてもちゃんと食べる。食べる時に見えなければOK)。こねるのもしっかり手伝ってくれました。
ハンバーグをたくさん食べた息子、にんじんさんがいなくなってしまったことがちょっぴり寂しくなった様子。
「にんじんさんいなくなっちゃった。また買いに行こう」
深まるにんじん愛
それ以来、スーパーに買い物に行くと真っ先ににんじんさん買って!と野菜コーナーへ。おうちでも、わたしが料理をはじめようとすると食材コーナーチェック。にんじんさんは?
にんじんついでに今日使うほかの食材も紹介してみるけれど、まったく興味なし。むしろ葉物やキノコは嫌な顔して拒否。心を許したのはにんじんだけか…。
わたしが料理している間、ストックされているにんじんさんを愛でて遊ぶ。片手にお気に入りのトミカ、片手ににんじんでテレビを見ていたりするから、ちょっとシュール。愛が深い。
あるときパパにおままごとセットを買ってもらったら、一緒に遊ぶのはホンモノじゃなくてもよくなったみたいだけど。
にんじん好きになったら表紙が目につくようになったのか、家に前からあったけど特別はまらなかった『やさいさん』を読んで!と持ってくるようになった。10回も20回も、飽きるまで。ちなみに最近お気に入りの靴下は、本屋さんで見つけたにんじんさんソックス。
息子、何に関してもはまり方がディープなのよね…。
あいかわらず野菜嫌いでにんじん好きの息子、母としてはにんじんに愛情を振り切らないで、ほかのやさいさんにも興味を持ってほしい気持ちもあるよ。