どうして工藤純子さんにインタビューをお願いしたのか?
今回工藤さんにインタビューをお願いした工藤さんですが、
工藤さんの作品との出会いを思い出して見ました。
工藤さんの本を最初に読んだのは『セカイの空がみえるまち』が最初でした。
新大久保を舞台に、野球部の男子と女子中学生の物語。
差別や格差がテーマですが、野球のシーンは爽やかで、
青春小説の熱い感じが好きになりました。
この後読んだ『となりの火星人』は、
出てくる子ども達が、みんな何かしらの困り事や生きにくさがあるのでした。
私は自分の子供が発達障害なので、
その症状や特性を多少なりとも勉強したのでわかっていたのですが、
あきらかに登場する子供達はASDだったりADHDの特徴を描いていました。
でも、この本のどこにも発達障害という言葉が出てこないのでした。
それがどうしてなのかすごく聞いてみたくなったのです。
その疑問の答えはインタビューを読んでほしいですが、
工藤さんは学校でも困っている子に寄り添おうとして、
物語を書いていることを聞いてとても感動しました。
発達障害の子やその家族は、みんなと違うことを知り、
道を外れた気持ちになり、誰も助けてくれないような気持ちになります。
実際、なかなか先生や周りに理解してもらえず途方にくれることはたくさんありました。
そんな時に、物語の中だけでも自分たちに味方してくれる人がいると思うと、とても勇気が持てるのです。
いろんなエンターテイメントがありますが、
困っていたり弱い立場の人によりそう小説や映画が私は好きです。
まさに工藤さんの作品はそういう人達によりそう主人公がでてきて、
読んでいて勇気がわいてきたり、心強くなったりするのでした。
今回直接お話を聞くことができて
本当に貴重な体験ができたと思っています。
またこれからの新作も楽しみにしています。
ありがとうございました。