【基本情報】五行論/自然循環思想は医学•占い•風水•養生法にも活用されている！！

五行論は、中医学の古代哲学に基づく自然観や宇宙観の一つで、木・火・土・金・水の五つの要素（五行）が、万物の成り立ちや循環を起こしています。

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五行の関係性

五行の間には、相生と相剋の二つの関係があります。

① 相生→五行が助け合う関係

木は火を生む（木が燃えて火になる）

火は土を生む（灰が土に還る）

土は金を生む（土の中から鉱物が生まれる）

金は水を生む（金属が冷えて水滴を生じる）

水は木を生む（水が木を育てる）

② 相剋→五行が抑制し合う関係

木は土を剋す（木が土の養分を吸収する）

土は水を剋す（土が水を吸収する）

水は火を剋す（水が火を消す）

火は金を剋す（火が金属を溶かす）

金は木を剋す（金属の刃物が木を切る）

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五行論の応用

五行論による東洋思想はさまざまな分野に影響を与えています。

◎医学（中医学）

五臓（肝・心・脾・肺・腎）や五味（酸・苦・甘・辛・鹹）と関連づけ、健康を考える。

◎風水・建築

家や都市の設計に五行のバランスを取り入れる。

五行色体表による方角や色を応用した風水は現在も使われる。

◎占い（四柱推命・九星気学）

人の運勢や相性を五行に基づいて占う。

人の性質を五行に当てはめることで、性格や相性もわかる。
例、火の性質を持つ人はエネルギッシュだけど怒りっぽいなど

◎武術・気功

体の動きやエネルギーの流れを五行の理論で説明する。

五行の行は古代から脈々と受け継がれているものもある。

水の行や金身の行など

◎飲食・養生

食材や味の組み合わせを五行に基づいて調整する。
例、疲れた時に酸味を欲する

東洋医学の五行応用

五行論は中医学の基本理論の一つであり、人体の臓器や機能、感情、食べ物などを五行に分類し、それらのバランスを調整することで健康を維持する考え方です。

1. 五行と五臓六腑

中医学では、人体の主要な臓器を「五臓」に分類し、それぞれが五行と対応しています。

◇五臓はエネルギー（気・血・津液）を蓄え、体全体のバランスを調整する重要な役割を持つ。

◇六腑は食物の消化・吸収・排泄を担当し、流動的に働く。

2. 五行と病気の関係

五行のバランスが崩れると、それぞれの臓器に対応した症状が現れます。

◎木（肝） → ストレス・怒りが溜まると、目の充血、筋肉の痙攣、頭痛が起こりやすい。

◎火（心） → ストレスで心臓に負担がかかり、不眠、動悸、味覚の異常が発生。

◎土（脾） → 過度の思考や不安が脾（消化器）を弱め、食欲不振、胃もたれ、倦怠感を引き起こす。

◎金（肺） → 悲しみすぎると肺が弱り、風邪を引きやすくなり、皮膚が乾燥しやすい。

◎水（腎） → 恐れやストレスが腎を消耗し、腰痛、耳鳴り、疲労感が強くなる。

3. 五行と養生法（健康維持）

五行のバランスを整えるために、食事・運動・生活習慣を意識することが重要です。

① 食事療法（五味）

五行に対応する食材を適切に摂取することで、臓器の健康をサポートします。

例

◎肝が弱っているとき（ストレス・目の疲れ） → 酸味のある食べ物（梅干し・レモン）を摂る

◎心が弱っているとき（活力が弱い）→苦味のある食べ物を摂る。薬草など

◎脾が弱っているとき（食欲不振）→甘味、長芋蒸しなど素材の甘さが整腸作用を持つ。他→焼き芋など黄色い食べ物。

◎肺が弱っているとき（風邪・乾燥肌） → 辛味のある食べ物（生姜・ネギ）を摂る

◎腎が弱っているとき（腰の問題•倦怠感）→自然の塩を適度に摂る。黒い食べ物→黒豆や海藻類（海苔）

② 生活習慣の調整

日常生活で五行のバランスを整えるための習慣を意識すると、体調が改善しやすくなります。

◎肝（木） → ストレスを溜めない、適度な運動、深呼吸

◎心（火） → 良質な睡眠、瞑想、よく笑う

◎脾（土） → 規則正しい食事、冷たいものを避ける

◎肺（金） → 深呼吸を意識、乾燥を防ぐ、太極拳

◎腎（水） → 養生（森林浴）、温かい飲み物を摂る

4. 五行を使った体質診断

自分の体質を知るために、五行に基づいたチェックもできる。

例えば

木タイプ（肝の不調） → 目の疲れ、怒りっぽい、筋疲労が起きやすい

火タイプ（心の不調） → 動悸、不眠、顔が赤くなりやすい

土タイプ（脾の不調） → 胃腸が弱い、疲れやすい、甘いものが欲しくなる

金タイプ（肺の不調） → 皮膚が乾燥しやすい、風邪を引きやすい

水タイプ（腎の不調） → 腰が重い、冷えやすい、耳鳴りがする

まとめ/五行色体表

五行論は中医学において、体と自然のバランスを重視する理論です。

特に「五臓（肝・心・脾・肺・腎）」のバランスを整えることで、全体の気の循環が正常になるので病気を予防し、健康を維持することができる。

◎五行の基本要素/簡易まとめ

木（もく）：成長・発展（樹木）

火（か）：熱・エネルギー（炎）

土（ど）：安定・育成（土壌）

金（ごん）：硬さ・収斂（金属）

水（すい）：潤い・流動（水）

2. 五行相生

※ 互いに生み出し助け合う関係

木 → 火（木は燃えて火を生む）

火 → 土（燃えた灰は土になる）

土 → 金（土の中から金属が生まれる）

金 → 水（金属表面に水滴がつく）

水 → 木（水が木を育てる）

3. 五行相剋

※ 互いに抑制しバランスをとる関係

木 → 土（木は根を張り土を削る）

土 → 水（土は水を吸収しせき止める）

水 → 火（水は火を消す）

火 → 金（火は金属を溶かす）

金 → 木（金属の刃物は木を切る）

4. 応用例

◎東洋医学（五臓：肝・心・脾・肺・腎）

◎食事（五味：酸・苦・甘・辛・鹹）

◎色彩（五色：青・赤・黄・白・黒）

五行色体表

五行の基本要素と対応する色・属性について

◇木

色：青

季節：春

方角：東

臓：肝

腑：胆

感情：怒

味：酸

◇火

色：赤

季節：夏

方角：南

臓：心

腑：小腸

感情：喜

味：苦

◇土

色：黄

季節：長夏（土用）

方角：中央

臓：脾

腑：胃

感情：思（憂）

味：甘

◇金

色：白

季節：秋

方角：西

臓：肺

腑：大腸

感情：悲（憂）

味：辛

◇水

色：黒（青）

季節：冬

方角：北

臓：腎

腑：膀胱

感情：恐（驚）

味：鹹（塩辛い）

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N式多層診断は、この東洋思想の五行論を基にした検査法になります。