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ほんの少しの不幸せ。

 いつかのテレビ番組でお笑い芸人のバカリズムさんと、アーティストのあいみょんさんが共感して語っていたこと。

「幸せすぎても、不幸せすぎても良くない。ほんの少しくらい不幸せの方が創作意欲が沸いてくる。」

 たいした表現者でもないけれど、私も非常に共感だ。自分からすればあまりにも理不尽な扱いを受けて、怒り、悲しみ、憤りの持って行き場がなくて約1年ぶりに書きなぐって投稿した前回の記事。箸にも棒にもかからない内容が自分の想定以上の「スキ」を頂戴して、文章で表現することの面白さを思い出させてくれた。

 私がnoteに登録した2021年まで、約15年間某サイトでブログを365日続けるという自慢のような、聞かせたら呆れられるような、いずれにしても何の役にも立たない実績が私にはある。

 ある趣味の活動を複数名管理でホームページをたちあげたのだが、更新が頻繁にされないと閲覧されないのではないか。かといってホームページ全体をいじるのは大変だし、コンテンツのアイディアにも限りがある。そこで頻繁に更新しやすいのはブログではないかという方針となり、担当したのが私だった。

 コンセプトは「読んだ人がクスッと笑えるような小話」。ただし「人を揶揄しない。人の不幸を笑わない。下ネタは使わない(極力)。」という制約をつけた。しかも趣味の活動を通してのブログなので身バレもしているという二重制約。

 文章の質は問わないとしても、よく続けたもんだという自己評価と、あれこそ「修行の日々だった」という感想だ。面白いことや良いことがあって書きたくて書きたくてたまらない日もあれば、パソコンに何時間向き合っても何も思いつかない日もある。そして失恋、離婚、転職、友人の死別など人生のストレスイベントにその都度直面した時に、出てくる言葉が愚痴、不満、批判など数え切れない呪いの言葉を、いかに「読んだ人がクスッと笑えるような小話」に昇華するか。これを修行と呼ばずなんと呼ぶ。

 そんな経歴を持ちながら、文章表現の面白さを思い出させてくれたnoteは身バレもしてないし、自分に課した制約に縛られすぎず自由に気ままに続けてみようかと思い直した。気楽にお付き合いして頂けると、また生活が少し楽しくなりそうです。


#noteでよかったこと

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