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短歌80(夏の記録な歌)

「心の花」2024年6月号掲載

あじさいにワゴンの頭突っ込むを覚悟させいる鋭角がある

鮮魚売り場に「夏だね」「いいね」は今日の我が浴衣姿と受け取っておく

熱下がり眠れぬ昼に開けている桃缶少しシロップも飲む

結婚をする前につかれてた嘘思い出してるトマト切りつつ

だいたいでだいたいでねを呪文としビーチサンダルごと足洗う

お師匠と決めて真似する盆踊りの内側の輪は速く遠のく

全員が何言ってるかわからない餃子パーティーにまた湯気あがる

過去現在未来どこから見ても恥 ビール倒せば集うおしぼり

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