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2024年の締めくくりに 会社を辞めた理由を書いておきます

気づけば2024年も最後の1日に。
みなさんどんな1年でしたか?
今年の目標は達成できましたか?
私は・・・note、全然更新できませんでした笑
それでも今年退社を決めた理由を今年のうちに書き記しておこうと思い、ギリギリになってパソコンを開いています。しかも夜中に。
「いや、もっと早くやろうよ!」と自分にツッコミを入れてますけどね。
感情ってやはり時間と共に薄れてしまうものですよね。
日々、目の前のことに追われてあの時の気持ちを忘れてしまう前に、備忘録も含めて書いておきます。

退社を決めた理由は大きく言うと2つ。
*アナウンサー以外のことにもチャレンジしてみたかったから
*アナウンサーとしてのキャリア形成に悩んだから
です。

実は会社を辞めようか考え始めたのは6、7年前でした。
当時「田村淳のBUSINESS BASIC」というBSテレ東の番組を担当していたのですが、そこで出会う起業家の皆さんがとっても魅了的だったんです。
番組では毎回さまざまなテーマをもとに、その業界のトップランナーと、その分野で注目されているスタートアップ企業が新たなビジネス創出を目指して公開討論を行なっていました。
「AI」「地方創生」「インバウンド」など、時代の最前線で新しいビジネスを生み出し、葛藤しながらも楽しそうにものすごいスピードで走り続ける姿を見ていて、
「一緒に走ってみたい」
そう思うようになりました。

有難いことに、アナウンサーとしてやりたいことを達成できていたことも大きかったのかもしれません。
入社前からフィギュアスケートが大好きだった私は、「冬のオリンピック取材に行きたい!」と言い続けていました。
何度も夢やぶれ、スポーツ番組のメインキャスターにもなれなかった私ですが、それでも諦めずに取材や勉強を続けた結果、入社7年目でソチオリンピックのメインキャスターを務めることができました。さらに平昌オリンピックでも閉会式の中継を担当させて頂き、たくさんの名シーンを現地で見ることもできました。
そして「アド街ック天国」の3代目秘書に選んでもらったり、酒好きが高じて博多華丸さんとお酒を飲む番組「もらい酒みなと旅」ができたりと、もうこれ以上はないのではと思うほど充実した仕事をさせて頂いていました。
(失敗も反省もたくさんありましたが、今回は割愛します。。。年末ですので前向きに!)

次の目標を探していた私にとって、熱く、速く、世の中に必要なものを生み出す仕事は輝いて見えたのです。
意気投合した起業家の方には直接連絡してお話を聞きに行っていましたし、実際「うちで働いてみる?」と言ってくださった方もいました。

そんな中「WBS ワールドビジネスサテライト」のメインキャスターを務めるチャンスを頂き、コロナが世界的に流行し、私自身も結婚・出産とライフステージが変化したことで、一度は退社という考えもどこかへ行っていました。
(大事なところをものすごくぎゅっと縮めてたった3行で書きましたので、これもまたいつか詳しく書こうと思います)

でも、復帰して2年が経った去年、今後のことを考えた時にやはり新しいチャレンジがしてみたい!と思ったのです。
そして始めるなら今だ!と思ってしまったのです。
もちろん、会社にいながら新しいチャレンジをすることもできました。
でも、手放さなければ入って来ないものもあると感じて覚悟を決めました。
まだ新しいチャレンジは動き始めたばかり。
でも、少し自分と向き合う時間が取れた今年は、私にとって大事な一年だったと感じています。

そしてもう一つの理由、「アナウンサーとしてのキャリア形成への悩み」
これはもしかしたら、アナウンサーに限った話ではないのかもしれません。
子育てしながらの仕事ってどうしても制限が出てきてしまいますよね。
選択肢が増えてきたとはいえ、まだまだ悩む方は多いと思います。
それにアナウンサーは他の職業に比べて、若さを重視するところがあるのも事実。
アナウンサーって本当に最高の仕事です。
できる限り続けていきたいと思っています。
でも、誰かのオファーがなければアナウンサーとして働くことはできません。
私が入社した当時は「アナウンサー30歳定年説」なんて言われていて、結婚したら辞めるのが当たり前みたいな風潮もまだ残っていましたから、この20年でだいぶいろんなことが変わりました。
あるフリーアナウンサーの方から、「私の時代には仕事か結婚かどちらかを選ばなければいけなかったの。今はだいぶ自由になったよね。」と言われたこともあります。
ここまで戦ってくれた先輩方のおかげで、今では30歳を過ぎてもとても働きやすい環境があります。
それでも、年齢を重ねてアナウンサーとして画面に出続けることはかなり難しい、と私は思っています。
20年後にはもっと時代が変わって、バリバリ働き続けるアナウンサーが増えているかもしれない、いや、そうなって欲しいと思います。
が、今はまだ過渡期です。

じゃあ自分がどんな風に生きていきたいか考えた時、出てきた答えが
「70歳を過ぎてもイキイキ働いていたい!」
というものでした。
人生100年時代と言われているからというのもありますが、やはり浮かぶのは母のこと。もうすぐ70歳になりますが、今も現役で働いています。
「疲れた〜。仕事が終わらない〜!」
なんてしょっちゅう愚痴をこぼしていますが、やっぱり世の中と繋がりを持ち続けるって大切なことだと思います。
なぜなら母はイキイキしてかっこいいから。

そしてそうなるためには、定年まで会社にいてからその先を考えるのでは遅い。
と思いました。
60歳、65歳を過ぎても、自分の生きる道を自分で選び取っていきたい。
「もっと主体的に生きてみたい」と、本気で思ったのです。

正直、自分の進むべき道がしっかりと見えているわけではありませんでした。
事務所にも入る気がなかったので、決まったのはギリギリ。
これをやっていこう!と言う新しい道が決まっていたわけでもありません。
それでも40歳を迎えた今年、どうしても新しい扉を開いてみたくなりました。
フリーになって半年。
早くも失敗も経験しましたし、不安になることだってあります。
テレビ東京を懐かしく思うこともあります。
でも、後悔はありません。
あ、違うかな、後悔したくない気持ちなのかもしれないですよね、きっと。

気づけばテレビ東京だけでなく、局を辞めてフリーになるアナウンサーがものすごい勢いで増え「フリーアナウンサー戦国時代」なんて言われるように。
テレビで活躍している人もいれば、起業する人、全く違った職種に就く人もいますが、みんなイキイキと働いています。
会社に残った人たちも、離れた人たちも、それぞれが置かれた場所で精一杯自分の道を選びとり、戦いながらも歩いていくことで、
これから10年後の世の中はさらに選択肢が広がっていたらいいなと思っています。

これまでのご縁が繋がって頂けたお仕事もあり、改めて多くの出会いに感謝する一年になりました。
そして学び多い一年でもありました。
今年出会ったさまざまな点と点が、いつか一つの線になっていくように。
2025年もご縁を大切に、一歩ずつ着実に楽しく歩んでいこうと思います。
みなさんはどんな一年にしたいですか?

来年もどうぞよろしくお願いいたします!!


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