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ドングリから最初に出てくるものは何かわかるかな?

 先日、山へ行ったら大きなドングリがたくさん落ちていました。
 これはたぶんクヌギかアベマキの実だと思うのですが、どちらなのかを見分ける自信なし。w

両者は堅果(実)の大きさも殻斗(帽子)の形もよく似ているので、区別が難しいんですよね。
別の場所で拾った別の種類のドングリ。並べると小ぶりに見えるけど、こちらも大きいですね。

 ところで、これらのドングリは木から落ちるとどうなるのでしょうか? 僭越ながら、クイズをいくつか出してみますね。
 あ、このクイズを子どもに出すと大抵間違えるんだけど、みなさんは大人だから大丈夫。きっと答えられます。では参ります。(^^)

Q1.地面に落ちたドングリから最初に出てくるものは何でしょうか?

 Q1.の答え
 芽が出る?それとも双葉が出る?
 いいえ、どちらもブーでございます。w
 ドングリは木の実であって、つまりは種なのですが、多くの植物では蒔かれた種から最初に出てくるのは「幼根(ようこん)」です。
 ドングリから最初に出るものもこの幼根。つまりが正解です。
 ただし、イネのように水中で発芽する植物には、最初に子葉が出るものもあるんですよね。

Q2.では、それはドングリのどこから出てくるのかな?

お尻からか?地面に付いたところからか?はたまた先っぽからか?これは見た人があるかも。

 Q2.の答え
 ドングリは湿った地面に落ちると落ち葉の下などに転がり込んで、しばらくすると何と先端から幼根を出します。というわけで答えはC。
 実はこの発根条件が以外と難しくて、乾燥した地面やアスファルトの上に転がると根は出ません。しかも、落ちてから2週間以上たったドングリは発根しないそうです。つまり、どこに落ちるかによって今後の運命が左右されちゃうんです。

こうして運よくドングリの先っぽから出た根は下へ向かって方向転換。土の中へと入ります。

 詳しくはこちらね。↓


Q3.根を出したドングリはその後どうなるのかな?芽は出るのでしょうか?

 Q3.の答え
 根を地面に向かって伸ばしたドングリは、一旦そのままの状態で冬を越します。 そして春になって暖かくなると、根の付け根から茎が伸びて、やがては本葉を展開させていきます。
 あれ?発芽は?はい。ドングリは芽を出しませんっていうか、この状態ですでに発芽してるんです。
 ドングリ自体がグッと持ち上げられたり、パカッと殻が割れたりするものもありますが、多くは割れずに地面に転がったままです。他の植物ですと種子の中の胚芽が子葉(双葉)となって展開しますが、ドングリの場合はちょっと違うんですね。詳しくその様子を知りたい方は下の記事でどうぞ。(^^)



 さて、あなたはいくつ正解できましたか?

 いやあ、ドングリって面白いです。
 こんなに身近なものなのに、
 意外とその実態は知られていないんですね。
 いくつ正解できたかを
 コメント欄で教えてくださいね。



追記

 クルミと同じで、ドングリも落ちてすぐの虫食いになっていないものをポットや植木鉢に転がしておくか埋めるかすると、ほぼ100%発根します。
 あ、虫食いかどうかはドングリを水に漬けて浮くかどうかを見れば一目瞭然。沈めば虫は入っていません。

 広大な庭や裏山をお持ちのそこのあなた。ぜひお試しあれ。(^^)



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