鈍足迷走台風がようやく去りました
台風10号が、昨日正午に東海道沖でようやく熱帯低気圧になりました。
日本に上陸時の中心気圧は935hPa、最大瞬間風速70m/sと、その勢力は過去上陸した台風の中でもトップクラスに強烈でした。しかも、鈍足ですから非常に長い間猛烈な風雨にさらされることになり、その分被害も大きかったわけで、被災された全国のみな様に心よりお見舞い申し上げます。
それにしても、これほど進路予想が大きく変わる台風も珍しい。最初は紀伊半島上陸、次は名古屋上陸、そして大阪上陸からのこちらへ向かうかと覚悟を決めていたら、翌日には鹿児島上陸で、私はこりゃこのままもっと西へ行って東シナ海を北上するんじゃないかと思っていたのですが、最終的には鹿児島上陸になりました。
もし、最初の頃の予報通り大阪湾から上陸して、そのまま京都・滋賀を直撃して日本海に抜けていたら、関空が閉鎖になったあの「平成30年台風第21号」とほぼ同じコースだったんですよね。^^;
台風10号でいろいろ思い出しましたので、ここで平成30年台風第21号について当時のことを少し書いてみます。
この台風は2018年9月4日に日本に上陸しました。上陸時の中心気圧は950hPa、最大風速は45m/sで25年ぶりに「非常に強い」勢力で日本に上陸し、近畿地方を中心に大きな被害を出しました。
当時、私はまだ働いていまして、あの日はちょうど職場にいたのですが、先ず外へ出た職員がメガネを強風で飛ばされて無くすわ、駐車場に停めていたクルマの窓ガラスが飛んで来た小石で破損するわで始まり、そうこうしている間に建物のすぐ側に植えられていたスズカケノキの実が2階の窓ガラスを直撃して粉砕しました。窓ガラスが強風によって強い圧力を受けていたということもあるのでしょうが、強風に飛ばされるとあんなに小さくて軽い木の実がピストル並の威力になるんだとものすごく感心したことを覚えています。w
あとは停電と断水、セキュリティシステムのダウン、サッシ窓の隙間からの雨水の浸入、縦樋や門扉の倒壊、換気扇フードの落下、植木が根こそぎ倒れる、野外に設置してあった時計が落下…職場の被害は枚挙にいとまがありませんでしたね。
で、風が落ち着いてから周囲の被害状況を見に歩きましたら、電線の切断によりすぐ近くの信号機3つが消えたまま、ブロック塀、作業所やプレハブ倉庫の倒壊、看板が吹き飛ぶ、寺社の木が倒れて境内の建造物が破損、屋根瓦の散乱等々、それはもうエライことになっていました。
で、一日中対応に追われての帰宅途中、いつもの通勤路の堤防を自宅に向かって走っていたら突然の通行止め。ケヤキの巨木が倒れて私の行く手を阻んでいましたっけ。www
私の住む滋賀県北部は比較的台風の被害が少ない場所ですが、この時は本当にスゴかったです。
さて、台風10号に話を戻します。
私は今回の台風を地球の風や天気、海の状況を地図上にビジュアライズする「earth」のサイトで観測していました。
台風10号「サンサン」は、8月22日(木)の午前3時にマリアナ諸島で発生し、9月1日(日)正午に東海道沖で熱帯低気圧に変わるまで、こうして11日間の長きにわたって日本に影響を与え続けたというわけです。
この台風がこんなに長居をしていたのは、日本上空の偏西風が弱かったっていうか、北海道のはるか北のカムチャッカ半島あたりを通っているからで、台風が風に乗れなかったからなんですね。(^^;)
おまけ
最後の最後になって、こっちへ来るんか―い!
台風10号の成れの果ては
結局お隣の岐阜県を北上。
現在はもう日本海へ抜けて
ほぼ消滅しています。
いやあ、ホント長かった。^^;
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