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ともしび日記 10月25日

胡蝶蘭が好きなので、たまにお花屋さんに頼んで
入れてもらう。

私は針金で仕立てた胡蝶蘭は好みではないので、
自由でカジュアルな感じのものをなるべく探してもらう。
小さな植木鉢に2本か3本、ミディ胡蝶蘭というやつだ。

それにしても
なんで胡蝶蘭だけあんな風に仕立てるのだろうか。
バブル期のお姉さんのバリバリに立ち上がった前髪や
前髪だけではなくサイドまで4〜5センチほど立ち上げた
レディースの総長みを感じる。

立派な仕立ての胡蝶蘭は値段も高くて
開店祝いとか楽屋見舞いとか、「あなたの事大切に思ってますよレベル」が測られるシーンにおいて
千疋屋のメロンみたいな価値のある贈答品として
流通している。

貰った側においてはあれがたくさん飾ってあるとお金持ちの支援者がたくさんいる、と周知するのに役立っているのである。
それ自体は世の中の仕組みのひとつなのでとやかく言うつもりは無い。

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