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ともしび日記 12月9日

このところアマプラで三船敏郎主演の「大忠臣蔵」を観ている。
民放なのに大河レベルの大作で全52話。

衣装も結髪もしっかりしてて、デザインの柳生悦子さんを検索したら、日本海軍軍装図鑑がヒットした。
欲しい。

とにかく男性の着物の柄が良いので、時代物描いてる漫画家さんにおすすめしたい。

羽織と袴の模様が同色コーデだったり、江戸小紋とは全く趣の違う、多様な柄ものを着るお洒落な浪人や町人。
それらと対照的に墨染めの、渋い衣装でキメた主演の三船敏郎と脇を固める丹羽哲郎の佇まいかっこ良すぎてヤバい。

吉良上野介役の八代目市川中車も最高に上野介。
上野介界でも一二を争うレベルの仕上がりである。

九代目中車の香川照之さんも悪役上手いから、そう言う名跡なのかな。

ゲストが豪華なのもあって面白くどんどん観てしまったけど、1971年(私の生年…)の本放送でも最終回を12月14日に合わせたそうなので、それに倣って14日に討ち入り回観たいと思い少しペース落として日程調整中。

調整ついでにいろいろ調べている中で、吉良の血筋が入った上杉家の末裔であるかたのインタビュー記事を見つけた。

当たり前といえば当たり前だけど、御先祖が未だに史上有数の悪人として描かれることには納得行ってないご様子だった。そりゃそうだろう。

悪と言っても石川五右衛門のように盗みを働き、役人相手の大捕物、みたいな派手さも無く、なんか地道に謀略をめぐらせ嫌がらせしてる人として超有名!
とか言うキャラ設定の御先祖様、つらい。

確かに赤穂浪士が人気すぎるために、吉良上野介の悪役度が舞台化映像化のたびにどんどん錬成されて高濃度になってしまった感はある。

このまま行くと将来的には宇宙から飛来した爬虫類型宇宙人が人間に擬態した存在、それがラスボス上野介…人類を上野介から守るために47人の赤穂浪士たちが立ち上がった!!
とかなる可能性がある。

いや無い。

無いけれど、とにかく主役が攻撃する大義名分のために、敵役を大悪無道な超悪人にするのは昔から物語を作るセオリーのひとつだ。

悪ければ悪いほど観ている方はなんの心配もなく主役に肩入れし敵役を罵倒できるし、やっつけられればスッキリ溜飲をさげる。

娯楽としてはそれでいいんだけど、現実社会での問題は全てのケースがそこまで単純な話ではなく、サイコパスによる凶悪犯罪や一方的な不注意による死亡事故など、きっちり綺麗に善悪が分かれているようなケースは全体からみたらひと握りにすぎない。

実際の人生でははっきりしないことが多いからこそ物語の中での勧善懲悪に憧れもするし救われもする。
でも現実にその理想的な善悪の基準を当てはめるのは無理というものだ。
そんなことで割り切れないことばかりなのだから。

上杉家末裔のかたのインタビュー記事を読んだ感想としてそんなことを思った。

でも討ち入り回は楽しみにしてる。

まさにともしび…

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吹き消したら溶けたロウソクが大量に飛び散って絶望した。

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安野モヨコ&庵野秀明夫婦のディープな日常を綴ったエッセイ漫画「監督不行届」の文章版である『還暦不行届』の、現在連載中のマンガ「後ハッピーマ…

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