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ともしび日記 3月30日
誕生日から気がつくと何日か過ぎた。
当日は監督といつも行くレストランで夕食を食べ
翌日はごくごく身内の人たちだけで小さな集まりをした。
窓を開けてそれぞれ離れた場所にいるように気をつけながらの会ではあったけど
それだけにみんなの優しい気持ちが伝わって
とても嬉しい1日になった。
スタッフの珠ちゃんは私と2日違いの24日が誕生日だったので雪さんと2人でよなよなやりとりをして
こっそり珠ちゃん家の飼い猫のイラストを描いて
プリントしたオリジナルトートバッグを用意していた。
それとは別にうちのサリーちゃんのイラストも描いて、パソコンケースにプリントして監督にあげよう、と事前に準備していたのだがオーダーしたのがイギリスのメーカーだったためにウクライナ侵攻の影響で船便が遅れているというではないか。
その連絡が来たのが誕生日会の3日前で、今からでは何をするにも間に合わない。
しかしそこで雪さんがTシャツにプリントして
とりあえずそれをあげましょうと言い出した。
いくらなんでも3日で間に合うの?と思ったが
なんとかなるというので色やサイズを選んでいくうちに、私もサリーちゃんのTシャツなら欲しい!
となって私の分も作ることにした。
人へのプレゼントを企画しているうちに自分の分も発注する、と言うダメなパターンだが絵を描いたのは私なので許して欲しい。
ついでに珠ちゃん家の猫のTシャツも作る?
え!じゃあ雪さんちの猫さんのも作ろうよ!
となった。
ちなみに雪さんちの猫のイラストはすでに描いてあった。雪さん大喜びで娘さんのTシャツを発注。
それなら私は3枚とも欲しい…
となって監督よりもたくさんの自分が描いた猫イラスト入りグッズをプレゼントとして我が物にしたのだった。
そうして誕生日は楽しく過ごしたのだが
終わってからも毎日お花を生け替えたりして
遊んでいる。
お花は今回も懇意にしている代官山のvogelさんにお願いした。
この大量のお花を一見無造作な感じでお花屋さん風に並べて欲しいと言うオーダーをしたのだけど
本当に美しいお花屋さんが仕上がった。
実はよく見ると色や花のサイズや高さのバランスをとっていけ込んでくれている。これぞプロの技。
他にもブーケなどでもらったお花があったので
枯れ始めたものを抜いて元気な花だけ別の花瓶に
生け替え、元々のダイニングテーブルの
上のお花群に足してみたのだがやっぱり素人の私が
いけたのはどこかバランスが整っていない。
それでも子供の頃の夢だったお花屋さんが1週間ほど叶って大変嬉しかった。
人生の前半は結構なハードモードだったので
なんとか50年頑張って生きた自分への
贈り物として大量のお花を買った。
結果として気分は最高!
当分お小遣いは節約せねばならないがやって良かった。
こんなに幸せになるとは思わなかった。
こんなのは一生に一回の贅沢だから
次にするとしたら100歳かなと思っている。
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ロンパースルーム DX
安野モヨコ&庵野秀明夫婦のディープな日常を綴ったエッセイ漫画「監督不行届」の文章版である『還暦不行届』の、現在連載中のマンガ「後ハッピーマ…
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