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2月10日_同じ時間

【140字小説】
発注ミスをした。客先に謝罪に向かう。道中の商店街、人気のない寂れた感じが余計に気を重たくさせた。ふと前を見るとシャッターが半分上がった店がある。「よし今日も開店するぜ!」出てきた店員は生き生きと笑っていた。私と同じ時間を過ごしているはずなのにと悲しくなってその店でいちごを買った。

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