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0830_雨に走る

【140字小説】
私が走る様をどうか見ていて欲しい。雨の中をバシャバシャと、水が跳ねることも問わず、私は走る。空は暗く、じとりと汗ばむぬるい気温も私には何も響かない。ただあなただけ、あなただけに向かって私は走り続ける。たとえ間違っていようと構わない。私が走りたどり着いたその先こそが正しき道である。

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