![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/167683978/rectangle_large_type_2_028af7c44e1dd5158d0e1d603e4e7d53.jpeg?width=1200)
1230_手のひらで
【140字小説】
私のヤモリが動かない。ここ数日薄々と気づいてはいたが、今朝のことだ。触れても動かない。私は静かに彼を手のひらに包み熱を与えることにした。けれど反対に私の手が冷たくなっていく。負けじと温め続けていると、彼は観念したのかピクリと尻尾を動かした。小さな口を開けて私を見ている。そんな夢。
【140字小説】
私のヤモリが動かない。ここ数日薄々と気づいてはいたが、今朝のことだ。触れても動かない。私は静かに彼を手のひらに包み熱を与えることにした。けれど反対に私の手が冷たくなっていく。負けじと温め続けていると、彼は観念したのかピクリと尻尾を動かした。小さな口を開けて私を見ている。そんな夢。