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2月12日_結局のところ

【140字小説】
歩いていると小石に躓き転びかけた。小石は飛び、その先でテンテンテンと転がっていた。私は転びそうになっただけで転んではいなかった。私にはそれなりに元気な体があり、それなりに働ける場所があり、それなりに大切なものがあり、身を捨てるほどに大事に家族があるので結局のところ幸せなのだった。

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