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1023_秋と冬の朝

【140字小説】
秋から冬に変わる季節に朝の湖がある。少しずつ夜が明けて、明るさを取り戻した空に鳥が飛び、ほとりに集まっていた。チュンチュンとあの子がさえずり、チチチュンとあの子が答える。寒くなってきたねと、そう言っているみたい。私は窓越しに「そうだね」と、温かいココアを飲んでいる。この朝が好き。

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