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1225_煌びやかな世界

【140字小説】
あまりに煌びやかな街並みが目にこたえた。だから時々、目を細めてゆらゆらと歩いていたのだが、力の入らない足がもつれて転んだ。恥ずかしさに一瞬固まる。「大丈夫?」前方から手が伸び、他方では私の鞄を拾ってくれている。背中を起こしてくれる人がいて、私はやっと目を開け煌びやかな世界を見た。

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