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2月1日_私の暖かな1日

【140字小説】
まだ冷たい風が吹くからと、君はダウンコートを着て出かけていった。君を待つ間、私の座る窓際には日が当たりじわじわ私の毛皮を温めて、やがてその熱は全身を包む。ダウンコートでは暑かろう。脱げない毛皮を舐めてはそう思う。君は脱いで帰ってくるだろうか。それともやはり冷たい風があるだろうか。

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