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1月6日_忙しい国

【140字小説】
この国は大変忙しいのだった。どのようにしてこの寒さを楽しむか、いかにしてこの冷たい雨を面白くするか。思考を凝らして皆、せっせと考えている。ニコニコ、ウキウキと、眉間ではなく口角に皺をこしらえ考えている。そんな国に生まれたものだから、私も毎日全く忙しい。今日を如何に幸福にしようか。

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