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0822_信じて投げて

【140字小説】
 いつだって信じられないのは他の誰かではなく自分だという。
 何をするにも自信がなく、あれが正しかったのか分からない。そういう時、僕はそっと小石を投げる。穴に入ればあれは正しかった。外れればやっぱり正しくない。僕はそうしてそっと投げる。神でも仏でもなく、最も信用ならない自分を信じて。

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