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1213_場合による

【140字小説】
私のこと好き?と隣席の人がその向かいの爽やかな青年に聞いていた。右耳がこそばゆいなぁと思いながらも聞き耳を立てる。僕もだよ、とか、当たり前じゃん、とかそんな風に答えるのだろうか。私が聞かれたわけでもないのに妄想が進む。斯くして青年が答える「場合によるね」青年は誠実な答えを出した。

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