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1月25日_砂時計

【140字小説】
商店街の昔からある雑貨屋で砂時計を買った。少し埃が乗っていた。指で払ってひっくり返す。するとまた埃が乗っているのでそれも払う。さらさらと砂が落ち、私はそれを見ていた。店主は時々この砂時計をひっくり返していたのだろう。そして時々埃を積もらせていたのだろう。思いふけっては砂が落ちる。

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