1117_丁寧な暮らし
【140字小説】
天気が良い日に布団を干して、陽の香りを充分に吸い込んでから家を出る。イヤホンはせず、街の音を聞きながら、駅を越えてもなお歩く。歩く。次第に体がじんわり温まり、薄手のシャツを脱いだ。脱ぐと少し冷たい風がさわり、思わず天を仰いで太陽を感じたい。私はここに生きていて、歩いて人生を進む。
【140字小説】
天気が良い日に布団を干して、陽の香りを充分に吸い込んでから家を出る。イヤホンはせず、街の音を聞きながら、駅を越えてもなお歩く。歩く。次第に体がじんわり温まり、薄手のシャツを脱いだ。脱ぐと少し冷たい風がさわり、思わず天を仰いで太陽を感じたい。私はここに生きていて、歩いて人生を進む。