1004_歌を読む
【140字小説】
あの頃の歌を聴くと懐かしく、あの頃の本を読むと新鮮に思う。なぜかしらと、あの頃と変わらず小首を傾げるあの子が私に問う。私は毎日変わる大空を窓に見ながら答える。「私たちは成長していてね、音は変わらず待っていてくれるけれど、文章は成長した頭の中で解釈を変えるから」言って、私は涙する。
【140字小説】
あの頃の歌を聴くと懐かしく、あの頃の本を読むと新鮮に思う。なぜかしらと、あの頃と変わらず小首を傾げるあの子が私に問う。私は毎日変わる大空を窓に見ながら答える。「私たちは成長していてね、音は変わらず待っていてくれるけれど、文章は成長した頭の中で解釈を変えるから」言って、私は涙する。