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2月27日_朝とカレーパン

【140字小説】
「ごめんだけど」佐弥子が言った。その顔はやや沈んで見える。「今日、子どもたちの送り出しお願いできる?」深刻そうに聞くので「いいよ!」と答えた。仕事が忙しいのか、帰りも調整しようかと聞くが、佐弥子は首を振った。「1人ゆっくりカレーパンが食べたくて」深刻そうな顔が今度は少し赤らんだ。


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