見出し画像

1025_おつかれさま

【140字小説】
電車が到着し、扉が開く。導かれるようにして、私は電車に乗り込んだ。車内は全く知らない人ばかりなのに、私の顔を見るや、お疲れ様、おかえりと言わんばかりの笑みで迎えてくれた。とは言え満員である。私は空いたスペースに立ち吊り革を掴む。ホワッとしてやわらかい。今日は金曜日で時刻は18時。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?