0819_雷光
【140字小説】
雷光は彼を照らした。
その表情はとても悲しそうである。
私と彼が、もうこの時から会わなくなることを知っていて、それを心底悲しいとお互いに思えている。私たちはちゃんと愛し合っていた。今はそうではないけれど、そうであった事実が私は嬉しい。
雷光が再び彼を照らした。彼もまた笑っている。
【140字小説】
雷光は彼を照らした。
その表情はとても悲しそうである。
私と彼が、もうこの時から会わなくなることを知っていて、それを心底悲しいとお互いに思えている。私たちはちゃんと愛し合っていた。今はそうではないけれど、そうであった事実が私は嬉しい。
雷光が再び彼を照らした。彼もまた笑っている。