“次元が違うだけで、次のステップに踏み出すその恐怖っていうのは、みんなおんなじだと思う。でも上手くなろうとしたら、飛ぶしかないんだよね。いつか自分と折り合いをつけて”
23. 田邉竜太 / サインペインター
サインペインターのリュータさん。
DUDE SIGNS (デュードサインズ)の愛称で親しまれる彼は日本中のさまざまな所で手描きで看板を描いている。
ボードカルチャーと共に生きてきた彼が今のスタイルや生き方に行き着いた経緯、そしてこれからのビジョンなどをお話いただきました💡
■田邉竜太(タナベリュウタ)
サインペインター。
スノーボード、スケートボード、サーフィンなど横乗りカルチャーにどっぷりハマったショップマネージャーを長年静岡県浜松で勤める。マネージャー時代に描き始めたサインペイントが人気を集め、4年間の水面下で活動後、手描き看板屋として独立。
現在はたくさんの道具とともに、全国各地を飛び回り、アメリカとヨーロッパ進出を企む、遅咲きのルーキー♡
Instagram: @ryuta_san_dude_signs
_今の仕事を始めたきっかけは?
若い時からスノーボード、スケボー、サーフィンといった横乗りカルチャーにハマって、そんなお店のマネージャーを43歳までやってたの。
でね、めっちゃこだわってお店をやってたんだけど、SALEの時にいわゆる赤地に白文字でS•A•L•Eって書いたあの既製のやつをつけなきゃいけなかったんだよね。それがめっちゃカッコ悪くて。ほんとに嫌だったから、じゃあ自分で描こうってなったのが始まり。
そこから趣味でペイントを続けて、スケーターとかあーいう奴らが「リュータさんちょっと俺のデッキにも描いてくださいよ」とかって頼んでくるようになったの。
それで描く代わりに5000円もらって自分が遊ぶためのお小遣いにしてた。
でも独立を決めたのはキッズの進学が近づいた時だった。
1番お金のかかるケースをママが想定したら、今自分がやってるショップマネージャーの仕事じゃ一生懸命やってても、なかなか厳しいっていう切羽詰まった状況が見えてきて。
どうしようか〜とか、いろいろん〜って考えてた時に、ふと「俺ペイントで今年1年どれくらい稼いだのかな」って思って計算したの。始めてから3年くらいの時かな。そしたら100万ぐらいいってて。
しかもショップマネージャーやりながらできる範囲でしてたから、頼まれることがあっても、定休日じゃないと出来ないって断ってる案件も結構多かったわけ。
「もしかしたら、ペイント一本に絞ってやってみたら行けんじゃねぇか」っていう、半分確信、半分楽観的な考えで踏み切った感じかな。あとは可能性をすごく信じてた。
_今の仕事を始めるのに不安はありましたか?また、それはいつ乗り越えましたか?
考えたら色々あるんだけど、考えないようにしてたよね。
俺は横乗りが思考の母体になってるからさ。あーゆうスポーツやる時って失敗すること考えなくない?失敗をしないように行くっていうか。
それに、怖いのはみんな怖いんだよね。
プロのスケーターが今までやったことのない高さから下まで飛び降りるのと、滑べり出して間もない子が初めて飛んでみる怖さって変わんない。
次元が違うだけで、次のステップに踏み出すその恐怖っていうのは、みんなおんなじだと思う。でも上手くなろうとしたら、飛ぶしかないんだよね。いつか自分と折り合いをつけて。
_物事の行うかどうかの見極め方は?
やるかやらないかは、俺は肌感を頼りにしてる。もちろん情報とか、聞くし、集めるよ。しっかり調べる。
でも実際にGOするのか、STAYするのかは、自分の肌感だね。それを信じるし、今までの経験上、自分にとって正しい感覚だと思ってる。
_影響を受けたアドバイスや言葉はありますか?
小学校ぐらいの時に、親父が「決断って何かを決めたら何かを断つって書くんだ。だからお前が何かを決めたら何かを断たないと成り立たねぇんだ」って言ってたの。
それはずっと覚えていて、俺がサインペインターとして独立した時は、スケボー、サーフィン、スノボを3年間全くやらないって決めたんだよね。これまでの人生だったものを全くやらないことにした。
今はもう3年以上経ったからまたちょこちょこやってるけど。
要はトータルが10なんだよ。自分の人生でやりたいことがいろいろある中で、それが6:4だの、3:7だの、なるべく自分のいい感じにバランスを取れってことだよね。
だから、決めたら断つものを考える。それは、バランスを取るのによかったよね。
_自分自身をいい状態に保つためにしていることや、習慣はありますか?
なにせ息抜き。
週末にワー!みたいなリフレッシュじゃなくて、1日の中にちょっとした休憩。それでバランスを保ってる部分って結構あるから、意識してやってるね。
_発想やクリエイティビティの源泉は?
やっぱり、かっこいいって思われたいってところかな。それこそ横乗りの感覚に近いんだよね。
例えばスケボーってすげぇ人に見られるじゃん?人前でバーって滑るって結構勇気いるし、それで転んだら最悪でしょ?
だからいっぱい練習するし、格好はオシャレなわけよ。滑るやつがダサいと、スケボーがダサくなっちゃうから。
それと同じで、俺がダサいと「サインペインターってダサい」って思われちゃうわけよ。特に日本のサインペインターって、まだまだ少ないから余計にね。
そういう、見られてるっていう感覚が、クリエイティビティっていうものに繋がってる気がするんだよね。
人とは違う。あいつはこうだけど俺はこう。相手が想像できないことをやって見せて、「おぉやべぇじゃん!!」って言われるのが最高の褒め言葉なんだよ。
そのあたりの感覚から反映されてると思うんだよね。
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