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(4)街コロ:ボードゲームで学ぶビジネススキル
こんにちは! GW中、note書くぞ〜!と気合入れていたはずなのに、更新が滞っていたあやのんです。
さて、大人のためのボードゲームの魅力を伝える「ボードゲームで学ぶビジネススキル」、第四弾です。
この連載シリーズでも最初にカタン(こちらから読めます)を選んでいるあたり、どうやら街づくり系のゲームが好きな私。
実は大学生のころ、就活で不動産デベロッパーを第一志望にしていた時期もありました。笑
今回ご紹介する「街コロ」も、そんな街づくり系ゲームのひとつです。
とはいえ、カタンとはまたがらっと異なり、ボードではなくカードタイプのゲーム。施設カードをどんどん揃えて、コインを稼ぎながら大型施設の「ランドマーク」を完成させていくゲームです。
最初は手持ちの施設も少なく、稼げるお金も少ないのですが、その時できることを着実にこなしつつ、徐々に様々な施設カードを揃えてうまくリスク分散しながら街を発展させていきます。
そして先を見据えて、必要なときに一気に稼げる仕組み構築をすることも、このゲームで勝つためには必要な要素です。
コンパクトで持ち運びもしやすく、友達の家で遊ぶときにも持っていくと盛り上がる「街コロ」をご紹介したいと思います。
※遊び方知ってるよ!って方は、2つめの見出しのところから読んでみてくださいね。
遊び方:サイコロの目に応じた施設で稼いで、街を発展させよう!
街コロは、2〜4人で遊べる個人戦のゲームです。サイコロの運と、それをうまく生かすための戦略のバランスがよく、街が発展するとどんどんコインを稼げるようになるのが気持ちいいゲームです。
簡単にゲームの流れをご紹介します。
ステップ① コインを稼ぐ
自分のターンがきたらサイコロを振り、出た目に応じて対応する「施設カード」の効果から、コインを稼ぎます。
たとえば↑写真中央の「森林」という施設カードは、誰のターンでも5が出ると、1コインもらえます。
他にも、自分のターンでその目を出すとコインをもらえる緑色の施設カードや、他人がその目を出すとその人からコインをもらえる赤色の施設カードなどもあります。
ステップ② 施設を購入する
コイン獲得が終わったら、自分のターンの人は、施設カードをどれか1つ購入できます。購入には、施設カードの左下に書かれているコインの数を支払います。
いろんなサイコロの目が書かれている施設カードを買っておくと、収入のチャンスが増えますし、同じ施設カードをたくさん買っておくと、その目が出たときに一気に稼げるようになります。
ステップ③ ランドマークを建てる
このゲームは、4つの「ランドマークカード」を最初にすべて完成させた人が勝ちとなります。(施設を集めてコインを稼ぐのに夢中になっているとつい忘れがち…笑)
ランドマークカードには駅、ショッピングモール、遊園地、電波塔の4種類があり、ほとんどが通常の施設カードよりもコスト高めになっています。
それぞれ、完成すると発動する効果もあり、たとえば「駅」は完成するとサイコロを2つ振ることができるようになります。
完成させる順に決まりはないので、自分の好きな順で完成させていきます。
ざっくりとした流れは以上です!
詳しく知りたい方は、こちらのサイトがわかりやすかったので、ご参照ください。
街コロで学ぶビジネススキル①:その時できることを着実にこなす
…ビジネススキルっぽい単語が思いつかなかった見出しですみません(笑)
今回「街コロ」について書くにあたり、このゲームが紹介されている漫画「放課後さいころ倶楽部」の15巻を読みました。(毎回様々なボードゲームがうまくストーリーに組み込まれているとても面白い漫画で、アニメ化もされているおすすめの作品です!)
そのお話の中で、「一気になんでもできるようになろうとせず、できることを一つずつ積み重ねることが大切」といったことを話していました。
このゲームは最初、手持ちに3コインしかなく、施設も2つしかありません。運よくサイコロの目が出ても1〜2コインずつしか稼げないような状況なので、22コインもするランドマークなんていつ買えるようになるんだろうか……と感じてしまいます。
しかしまずは一歩ずつ、そのとき買える施設カードを少しずつ買い集め、チャンス(サイコロの目)がきたら稼げるようにリソースを整えていくことで、徐々にできることが増えていき、軌道に乗ると一気に稼げるようになります。
仕事の場面でも、新入社員や転職で新しい職場に入ると、夢や希望は色々あるのに、最初は何ひとつスムーズにいかず、もどかしさを感じたりしますよね。
特に新入社員だと、配属もなかなか最初から思いどおりにはならず、モヤモヤを抱える人も多いのではないでしょうか。
(わたしも新卒入社当初の配属発表で感じた、ヒリヒリした雰囲気を思い出します…あの文化はなんなのだろう…)
しかしまずは置かれた場所でできることを精一杯やり、いま任されていること、できることを着実にこなすことで、少しずつ周りに認めてもらうことが大切です。
そうして信用を積み重ねることで、少しずつ自分のやりたいことに近づくチャンスを増やせるのではないかと思っています。
「街コロ」と同じく、少しずつできることを積み重ねながら、うまく軌道にのって大きなチャンスを掴めるよう、自分自身も成長していきたいものです。
街コロで学ぶビジネススキル②:リスク分散
ビジネススキル、というより少し投資に近い話になりますが、リスク分散の考え方を持っておくことも、このゲームで手堅く勝つためには重要なのかなと思います。
街コロの施設カードは、スタンダード版だと全部で15種類。1〜12のサイコロの目に応じて、得られる効果も様々です。
最初はついつい、誰のターンでも目が出るとコインがもらえる「青色カード」ばかりを集めたくなったりもしますが、それだとサイコロの目が限定されてしまい、運によっては全然コインが稼げない…なんてこともあります。
施設カードのバリエーションを広げてリスク分散しておくことで、どのサイコロの目が出てもある程度カバーできるようになります。
ただし、逆に幅を広げすぎても一気に稼げず、次に自分のターンが来るまでに他の人にコインを取られてしまって、なかなかコインが貯まらないこともあるので、バランスが難しいところです……(それが醍醐味でもありますが)
実際の株や不動産などへの投資も、なるべくさまざまな銘柄に分散投資してポートフォリオを組むリスク分散の考え方が大切、と言われています。
わたしもここ数年、細々と個別の株式投資をやっているのですが、コロナ禍で株価がかなり動き、ガクッと落ちてしまったものもあれば、ドーンと儲かったものもあり、全体の差し引きでなんとかプラスになっています。
どれか1銘柄だけに賭けてしまっていたら、それが大幅に下がってしまうと取り返しがつきません。(考えただけでも怖い…)
街コロで遊ぶことで、うまくリスク分散していくつか収入源を確保しておくバランス感覚を磨けそうだな、と思いました。
街コロで学ぶビジネススキル③:仕組み構築
リスク分散と合わせてこのゲームに必要な戦略は、一気に稼げる「仕組み構築」です。
基本的なコインの稼ぎ方は、それぞれの施設カードを買って、目が出たらその分のコインを稼ぐという形ですが、7以上の施設カードになると、「〇〇マークの施設カード1枚につき○コインもらえる」といった、カード同士を連携させて稼ぐカードが出てきます。
↑この場合、8が出ると3コイン×歯車マーク 2枚=6コインもらえます
ゲーム後半はマークを揃えて施設カードを増やしていくと、かなり効率的に稼ぐことができるようになります。
なんとなくこの仕組みは、自分1人(=1枚の施設カード)でできることは限られていても、別のスキルをもった仲間(=同じマークのカード)を持っていると、2倍、3倍と力を発揮できる……というのと共通点があるな、と感じます。
1+1=4以上になる仕組みをつくっておくことで、働き方のスタイルや幅も広がりますよね。
それこそ、投資などで「お金に働かせる」という考え方も、ある意味「仕組み構築」と言えるのではと思います。
仕事に少しずつ慣れてきたら、ある程度自動でコトが進むような仕組みをつくって、効率よく回せるようになるのが、わたし自身の目下の課題であり、目標です。(なかなかできませんが笑)
まとめ:サイコロの運を乗りこなして自分だけのまちづくりを楽しもう!
少し時間をあけて記事を書いたら、かなり長めになってしまいました。。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
今回はちょっと投資の話も交えた考察になりましたが、ビジネスとお金は切ってもきれない関係…ということで、楽しんでいただけていたら幸いです。
個人的には今年の初めにファイナンシャルプランナーの資格を取り、お金の勉強に目覚めたばかりなので、今後FP視点でもゲームを分析していけたら面白いかな…と思っています。(マニアックですね…)
街コロは、拡張パックもいくつか出ていて、何度遊んでも楽しいゲームのひとつです!
遊んでみたいと思われた方は、まずはこちらのスタンダード版をどうぞ。
スタンダード版と一緒に遊べる「拡張パック」はこんな感じです。施設カードが増えたり、「休業」というルールができたりするようです。
さらに、単体で遊べる新版もあります。5人まで遊べるようになってて、気になります!
さらにさらに、いま調べてて知ったのですが、全10回のゲームを通じてマチコロ島を発展させながら物語を楽しめる、「レガシー・ゲーム」版もあるようです!超気になる…!
1つのゲームでこれだけ拡張版やシリーズが出ていることからも、人気の高さがうかがえますね。わたしも何度も周りの人たちに紹介しており、何人もの人をボドゲ沼に引き込むきっかけになったゲームです。笑
世の中は引き続き5月末までステイホームになりそうなので、まだ遊んだことがない方はぜひこの機会に試していただけたらと思います。
また次回の「ボードゲームで学ぶビジネススキル」もお楽しみに!