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私が「本当に」やりたいことと向き合うStory⑤ <休職を申し出る話>

水曜日の朝。晴れ。気温29度。

まず起きれた自分偉いぞ、と褒めてあげる。

15分の車通勤。いつもは気分を上げるために車内で熱唱しているのだが、今日は唇が重たくて動かない。そういえば、ここ1週間の通勤中も歌ってた記憶ないな。

いつも出勤時間の15分前には職場に着くようにしていた。今日もぴったり15分前。習慣ってすごい。

パソコンを開く。2日分のメールやルーティン作業をし始める。でも私の頭の中では、どうやって上司に休職のお願いを切り出そうか、ということで頭がいっぱいだった。

ソワソワしていると上司も職場にやってきた。
まずはあいさつ。それから、2日間のお休みを頂けたことのお礼。

「それで、、、お休みをいただいた理由についてお話したいのですが、今日お時間いただけないでしょうか。」(よし、予行練習通りに言えたぞ)

すると、上司はすぐに時間を取ってくれた。
日曜日に涙が止まらなかったこと、2日間で帰省していたこと、病院に行けなかったことを伝え、そして、

「休職という形で、少しお休みをいただくことは可能でしょうか。」

(うわ、言ってしまった。嫌な顔されるかな。)

でも、上司の反応は私の予想をいい意味で裏切った。

「しんどい状態でも出社してくれたことがまずえらいよ。中には突然来なくなる人もいるからね。今後、自分がこの仕事が好きで続けられるかどうか考えてみれたらいいね。」

休むことに関しては全く心配しなくていいよ、と言ってくれた。

なんでも、上司は私みたいな状態になった人を今まで見てきたことがあるらしい。

この人が直属の上司でよかった、と思った。
休職するのって、私の中ではすごくネガティブでマイナスなイメージしかなくて、周りの人たちになんて思われるのかずっと気にしていた。そんなことで休むな、とか言われるのかなと正直思っていたから、親身な言葉に逆に戸惑ってしまった。

そうして、あっという間に休職することが決まった。

「休む」ってスキルの一つだと思った。

「休む」という選択をする前に、まず自分に休息が必要かどうかに気付けないといけない。

いざ、休もう!ってなっても、リラックスの仕方って10人いれば10通りの方法があるから、自分がどうすれば「今日は休めたな~」って感じられるのかも知っておかないといけない。

何もしないことに罪悪感を感じないことも、案外難しい。「うわ、今日ベッドでゴロゴロしてただけだ、、、」とか「みんな勉強とか習い事とかしてるのに、私何にもしないで一日終わっちゃった、、、」とか考えてしまう。(そして、「みんな」って一体誰のこと?と自分に問いかけてみると、意外とそれは「みんな」じゃないことに気づく。)

「休む」「何もしない」っていう選択をするのは、今の私にはちょっと難易度が高かったんだけれど、少しずつできるようになりたいと思った。そうすれば、適度にガス抜きができて、今回みたいに爆発せずに済むはずだから。


同期からLINEが入っていた。

「土曜日の7時から、同期3人でシャボン玉しない?」

朝7時だったら、人も少ないから飛ばしやすいらしい。この歳にもなってシャボン玉、と思う人もいるかもしれない。
でも私は、何をしても楽しめていなかった、というか何もしたくなかった私の心が久しぶりにピョンと小さく跳ねたのが分かった。楽しそう、やりたいという声が久しぶりに私の中から聞こえてきた。

同じエリアに配属された2人の同期。最近はお互い忙しくて、また配属先が違うこともあって集まる機会がなかったのだが、久しぶりに3人で集まることになった。

To be continued.

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