イケメン戦国THE STAGE~織田軍 VS “海賊”毛利元就編~

公演期間:2017年8月30日(水)~9月3日(日) 全9ステージ
 @銀座 博品館劇場

戦ステ第2弾の元就編。9月2日(土)昼公演の感想です。

「魅せるより響かせる作品」

●まず…、観劇中や観劇後に前回のような高揚感が正直ありませんでした…。
色々と素晴らしいところは沢山あったのだけど、殺陣やアクションがすごい作品というのがもう私の中に認識としてあったからなのかな…。(ねだりすぎ??)
前回幸村編がとても良かったので、自分の中の期待値が上がってたのかな、とは思います。
→おそらく、前回だけにあった部分に私の好き要素が詰まっていたのだと思う。
謙信様と初代政宗の剣さばきが特に印象的だったり。あと歌も。今回なくてよかったという感想も聞いたけど、私はあってもよかったよ。
ほんとに好みだよねぇ。

●シナリオとしては、多分今回初めて観る方にも向けて、前回と同じ台詞もあり、また各本編からのシーンもあり。色々と思い出しながら楽しみました。

●テーマが「織田軍の絆」ということで、言葉の端々から、また言葉にしなくても相手を想う心が見えて、そこがすごく良かった!

随所に散りばめられた秀吉さんの光秀さんに対しての想い。
また信長様が家康を心配しながら助けには行かないところ。勿論気にかけているけれど、今そちらをメインにするわけにはいかない、その心の奥が見えた気がして。
今私が信長様本編を読み直してるからかもしれないけど、全体的に信長様が人間的な描かれ方(演じ方)に感じられた。いや温かい人なのよね。

●舞ちゃんは前回よりも強さがあって好きでした。
幸村編の感想にも書いたけど、私は自主性のある子が好き。王宮のプリちゃんはプリンセスという立場で自ら強く踏み出していく。
一方戦国の姫ちゃんは守られるだけの立場。世話役というのは内輪な役目だから、というのもあると思うけど。
前回は恋愛要素もあって幸村姫としての作中のポジションもあったかもしれないが、今回は明確な恋愛要素はなく、だから前よりグイグイと前に出てたと感じたのかな。

●あの、舞ちゃんそこ替わってください!!
序盤で三成くんが舞ちゃんの手を取ってハケるシーンあるでしょ。
本気で私も三成くんに手を引かれたいぞ(/ω\*)と思いました///あそこはキューンだった💕

●家康は前回より家康だった!
やはり二度目というのもあると思うけど、今回も変わらず真っ直ぐに家康にぶつかっていったんだな、とパンフ読んでも思いました。
捉えられてるシーンは本編も思い出したし、俺に行かせてください!の頑な感じとか、とても家康だった。(それを見守る秀吉さんも…!)
そしてさ、なんで家康と三成くんのやり取りはあんなに萌えるんだろうね…!
天使三成くんに嫌そうな家康。掛け合いもそうだし、共に戦うシーンも!

●佐助くん!今回もいてくれて本当にありがとう!!
パンフで"主役の"とか、"目立ってやろうと思います"と書かれてたけど、早乙女さん引っ張っていってくれてありがとう✨
前回は政宗がいい感じにちょっかい出したりなんだりで、場の空気を変えたり回したりってしてたよね。それが今回キャストさん変わったので…。今回からの参加なので、その辺りのちょっとした引っ掛かりもあったのかなぁ。
今回の政宗は可愛いかった。しかしもっと尖った部分、破天荒な部分が欲しかったかな。馴染みすぎちゃってた。
信長様も今回あれこれやってくれてたけど、キャラクター上あんまり細かく動けないし、そこはやっぱり政宗のポジションだったのかなぁと。
でも佐助くん、織田軍に違和感なく溶け込んでたよね。光秀さんにも任務を任され、信長様の命も助け。これ次の転職先見つかったのでは(笑)
謙信様に報告の文を書こうと言われた時に嬉しそうなのとか、もう本当に佐助くんも佐助くんだよね!

●これは意見が分かれるかもしれないけれど、ダンス中に元就だけ歌詞を口ずさんでたのが私は良かった!
最初の曲は多分キャラがまだ芝居の中に出せてないから、どうしようかなって悩みのようなのも見て取れたけど。確かに2.5だとキャラを崩すわけにはいかないから、どこまでやっていいのか微妙かも。
でもラストはもう楽しそうだったなー♪
(アーティストさんのライブでもダンサーさんが一緒に歌いながら踊ってる方が好きなの。きちんとその世界を理解して表現してます、って感じられて。あと表情が動く方が目をひくでしょ?自然と見たくなるんだよね。)

●元就が舞にもたれて眠るシーン。信長様の本編がよぎって、信長様もそういう心境だったのかな、なんて。

●元就は喋り方がまた良かったなぁ。悪役っぽい裏の方ね。ドスの利いた声って言うのかな。
あと指の動き好き。

●唯一台詞として記憶に残っているのが、終盤で光秀さんが元就に掛けた
「だからお前は今、独りなのだろう?」
これには光秀さんの『だから俺は独りではないのだ』という想いが込められていると思って。
光秀さんの本心が見えたと思った、温かく印象的なシーンでした。

●スローでの殺陣の見せ場も良かった!普通のシーンでは速すぎてあちこち追い切れなくても、一人ずつ美味しいとこが見れて良かった!

●剣舞衆は事前にカウントダウン動画があったから、どんな方がいるのかわかって見れたから、個別に追うこともできたし。
アクションの根本さんの拘り、ありがとうございました!

●あああ顕如さん。
今回対比で見せるシーン・キャラがいくつかあったと思って。
特に光秀さんと元就。そして信長様と顕如。
顕如さんも優しい人だよね。悪になりきれない。抱えている復讐の心がどう昇華されるのか。こればっかりは本編を待つしかないんだな、と明確な答えを作中で出さなかった辺りも踏まえて、今後が楽しみなところです。

●まとめ
「魅せるより響かせる作品」だと思ったのは、すごく印象的な何かがあってバーンと魅せられた(見せられた)というより、各々の芝居などからじんわりと心に響くものがあったな、と感じたということです。

長くなりましたが以上です!
戦ステはイケメン戦国の舞台化だから好きというより、一つの作品として素敵で好きです。また第3弾あったらいいな☆

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