モネの視点から観る世界
先日、会期ギリギリの最終日にモネ展を観に行ってきた。2度目の中之島美術館。
前回はオープニング展だったので、もう2年ほど前になる。
何度来ても、ここの建築が好きだなぁなんて思いながら。
実はモネを観るのは人生初で、「思ってたんと良い意味で違う」を体験できた。基本的に感性を大事にしたいタイプなので、特に下調べ等はせずにとりあえず観に行く。連作をメインに展示しているよう。
時間帯だったり、年代だったりで同じ場所を描いていても全く違うものを描けるのは、さすが画家だな、と思う。わたしだったら前に描いたやつに引っ張られるに違いないから。
最初に迎えてくれた作品は、さながらスーラのグランドジャッド島の日曜日の午後のようで、とても好みの絵だった。ルーブル河岸通り。(スーラの方が制作年が後だけれど、私が好みの作品なので)
印象派と新印象派の違いってなんだろう?と思いながら。また調べる。
モネと言えば睡蓮のイメージが強かったので、意外と風景画なんかも沢山描いてるんだな〜と、新しい発見だった。
色んな睡蓮たち。花の作品の中では、藤の習作が1番気に入った。
いくつか観ていて、本当に同一人物が描いたのか?と思うような作品が混じっていたりで、これは精神的な何かなのか、年代によって見えるモノが違うせいなのか、果たして…?と不思議に思う作品があったり。
でも全体を通して思ったのが、圧倒的に水の表現が美しいということ。使う色味もそうなんだけれど、繊細で情緒ある表情の波だったり、観ていて波の音が聴こえてきそうな作品だったりがあって、満足できた。
帰りはお土産屋さんでお気に入りの作品達のポストカードをお買い上げ。作品の前についてる数字がわたしの好み順。1位〜5位。
はじめてのモネだったが、これを観てモネの池にも行ってみたくなった。いつか訪れたい。
美しいものを観て、心で触れることで自身の感性も磨かれると思うので、教養の一つとしてこれからも美術館には足を運びたいなと思った。
Anne