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独身でも結婚でもなく、女性2人で生きる人生に触れる
世の中がとても騒がしい今、色々なニュースに敏感に反応してしまいそうになり、いわゆるHSP気質ではない相方と一緒に暮らしていることをありがたく思う。
違う個性の2人が一緒に暮らすということは色々あるわけで、ちょうど今読みかけている韓国人女性2人による「女ふたり、暮らしています」という本
がおもしろい。
経済的に独立していて、一人暮らしも十分に経験した2人の女性が結婚や異性との同居ではなく、一緒にマンションを購入して暮らすことになった、その経緯や生活の様子を描くエッセイ。
おもしろいと思うし、素敵な2人だな〜と思うけど、女性2人って難しそうじゃない?と思ってしまう自分もいる。2人とも同性愛者ではなく、ルームシェアみたいなかんじなので、どちらかに彼氏とかできたり、「やっぱり結婚する!」ってなったらどうなるんだろう・・・とか思ってしまったり。
それでも、気の合う人と一緒に暮らして、美味しいご飯を食べて、決して孤独ではない日々を楽しく、ケンカもしながら相互理解を深めて生きていく様子は、誰もがマネできるわけじゃないけど素敵と思える。
読んでいて、2人とも猫が好きで、それぞれが一人暮らしのとき猫を2匹づつ飼っていて、同居後はその4匹を一緒に飼うことになったのが、生活がうまくいく要因の一つなのかな〜と思った。
自分たち以外の別の存在がいると、いい意味でお互いと向き合いすぎずに、「猫」という対象に一緒に意識を向けることができる。
恋愛もそうだけど、相手と向き合いすぎることは、ときに疲れてしまう。
そして、この2人は40歳という年齢で同居を始めたという。
彼女たちは一人でも十分に生きていけるだけの経済力も人脈も生活力もあるわけで、結婚とか、決して何かを「あきらめた」わけではなく、自らの前向きな選択肢として、「女ふたりで生きる」ということを選んだ。
だけどもし、自分はもう40歳だから結婚や恋人をつくるのは年齢的に無理・・・と思っている人がいるならば、それは違うよ!と言いたいな、と余計なお世話ながら思う。
40歳はとても若く、可能性に満ちていて、これから色々な道を切り開いていける、そんな年齢だと私は思うから。
その40歳の年に、一人暮らしをやめて、結婚や同棲ではなく、最高の女友達を同居人として選び、ソウル市内にマンションも購入して、最高にオシャレで楽しい生活始めたこの2人、かっこいいと思う。
私はやっぱり、異性のパートナーと暮らすことが幸せと思ってしまうタイプで、今これを書いているこの時間も、夫が近所のスーパーに夕飯の食材を買いに行ってくれて、あとで一緒にお料理できることを楽しみにしてる。
本当に幸せの形は人それぞれ。
「シングルでも結婚でもない。女2人、猫4匹」
こんな人生も素晴らしい。
そういえば私のところも、法律婚ではなく、事実婚だった。
よそから見れば、固定観念にとらわれずに生きているように見えるのかもしれない。
一緒に暮らして、生きてくれる人がいることがどれだけ幸せか、そのことへの感謝が何よりも大切で、その他のことはどうにでもなると思ってたりする。
キム・ハナさん、ファン・ソヌさん、この本を書いてくれてありがとう。
自分らしい、楽しい生活を自らの意思で生きていく人が増えますように。