私たちは、それぞれだ。今も昔も、これからも。〜道南ユースマガジンeachへの思い〜
どうも、しもざわあんなです。
東京に来て1ヶ月くらい経ちました。
東京でほぼ毎日感じていること、それは「ありすぎる〜!」です。
「ありすぎる」それは、東京に来た田舎もんがよくいう「ありきたり」な感想かもしれないですが、それ以外の言葉ではなんとなく違って….まさに、ありすぎる。がピンポイント。
古着屋さんも、ご飯屋さんも、電車の本数も、人も、体験できることも、学べることも…!
だから、私は欲しいものや大切なものがなんなのか、わからなくなることがあります。
欲しいものが湧き出てくれるんじゃなくて、
良さげなものを見たから、衝動的に欲しくなってる気がするんです。
そして、本当に大切なものを見失いそうになったりします。
もっと極端にいうと、しもざわあんなじゃない、人間でもない?機械のような感覚になったりする時もあります。(伝わりますか?)
それでですよ、私、
函館って素敵だなって思う時が増えました。
そして、それ以上に「函館にいた自分の時間って、まるで奇跡のような時間だったんだな」と感動しています。
確かに函館にいた頃の自分は、函館には何にもなくて、(逆に目立つみたいなことが)息苦しいと思ったこともあったけど、
函館には、清々しく広い空と、寛大な海があって、暖かな山があって、自分が本当に素敵って思ったものが見えやすくなっている素敵な時間だったんだ。自分と向き合うことができた素敵な時間だったんだって思えています。
その時の記憶は幻のようなんですが、写真や文章を見返すと、あの時の記憶が蘇ってきて、函館に
いた頃の、純粋な自分に戻れるような気がするんです。
そうやって、忙しい東京生活の合間に函館生活の写真を見ることで一旦自分に戻って、そしてまた「自分として」東京で揉まれにいくという日々を送っています。
本当に過去の自分に言いたいのは、写真と文章を残してくれてありがとう!です。あの写真と文章は、函館にいたあの頃の自分しか撮れないし、書けません。(当たり前だけどね)
逆説的に言うなら、今、東京での文章は、今、東京でしか書けないように。
あの頃の自分が、あの時のまま、残したものは、時が流れて未来の自分を「自分に」戻してくれる。
その時、eachってすげえじゃんって思った。
はい、eachの話をします。
コンセプト文章創刊号2ページ目より抜粋
最高すぎませんか、この文章。
この文章はライターである阿部さんが作ってくださったものです。
阿部さんのnoteは以下より読めます。
私は、このコンセプト文が素敵すぎて、首がもげそうなくらい頷いてしまいます。
私たちはそれぞれ、そして今しか書けない文章がある。
だから今を切り取っておいて、標本のようにそっと残しておく。そんな冊子が手元にあったら、今後立ち戻ることができる。かえる場所になる。
去年より一層、函館を遠くに見ている今の方が、このコンセプトにグッと来ています。
eachと私
私は去年、このeachのワークショップをコーディネートするワークショッパーとして関わらせていただいた。
正直にいうと結構大変だった。笑
参加者の自分の意見が、思ってるようにスムーズに相手に伝わらない。伝わった!と思ってふと見てみると、なんか違う、気に食わない。みたいなことが、よくあった。大変だ。日本語と身体全体を使って話す、描く、書く、表す。他者と共に創ることって、すっごく難しい。なのに造ったことのないマガジンを、ほぼ初対面の人とつくるっていうチャレンジをしているんだから、すごいよ、みんな。
たまに、なんのために作ってるんだっけ?ってことにも戻って話し合って、みんなの前で発表して...を繰り返した。高校生グループには大学生サポーターがついてくれる。一緒に作るプロセスを共にしてくれるサポーターの問いかけや存在によって、高校生が「つくりたいもの」をブレることなくつくりつづけられる。
私たち、運営メンバーも、本気で会議をした。eachって名前が決まるまでも長い道のりがあった。笑
大人が本気を出すって面白い!!
ついに手元に渡った時のみんなのキラキラした目は忘れない。
このマガジンは、みんなの思い出と汗と涙が詰まった一冊だ。
私も、このeachを作るプロセスで、どんどんみんなの成長が目に見えて、自分も頑張ろうと思った。そして、他者とものづくりを通して、自分を知っていくとだんだん生きやすくなっているのがわかった。
学校ではない場所で自由に、しっかりと自分と向き合いながら表現することができる豊かさよ。
誌面が出来るまでには、残ってはいないたくさんの話し合いがあった。交わされた言葉のなかには、ボツ案になったものも多い。deleteされてしまった言葉もたくさんある。でもそれがギュギュっと誌面に詰まってるんだから、言葉の重みが違うなぁと思う。
みんなはこれからも言葉を使って生きる。言葉の表現が自由自在にできると、より豊かに生きられる気がする。
私はこのマガジンが価値がつくのは、みんなが大きくなっていくにつれてであろうと思っている。
みんなにとっても価値があるし、「函館市にとってもこの時代がわかる財産だ」ってpeepsの吉田さんが言ってくれたことが印象的だ。
私は今年は、このために函館に帰る。たった一冊のマガジンを作るために、函館に帰るのだ。土日だけ。笑
どれだけ本気なんだよ。笑
そんなこんなで、今年もいいもの作りたいな。
あ、あと今年は、函館以外の地域の人にも参加してもらいたい!
だから、オンライン参加可能にしました。
スケジュールと申し込みフォームを貼っておくから、一緒にあなたの今を切り取ろう、残そう。
申し込みフォームは
こちらから!
ではでは!