本文
もうすぐだ。
もうすぐこの技術が完成する。
記憶冷凍。
天才と呼ばれた人間の記憶をコールドスリープに入れる。
暫くは持つ。
その人の考え方が世界を救う。
コールドスリープされた記憶が社会的に善人のものとは限らない。
此処には猟奇殺人鬼の記憶がある。
某研究者は、その殺人鬼の復活をもくろむのだろう。
戦争犯罪と称された人々の記憶も数多。
勝者がヒーロー、敗者がヒールという話がある。
恐らくそれによるものであろう。
さあ、準備は整った。
私はこれでヒーローになる。
これが開発者の記憶か。
まあ、恩恵は多々あるのだから結果オーライか。
参加企画