ある雨の日に見つけたもの お題:2cmアパートメント
本文
小人のアパート、見つけました。
それを見つけたのは偶然でした。
ある日、雨宿りのために森に入りました。
不自然なブロックがあったので、調べてみることにしました。
不思議なことに、持ち上げようとしても持ち上がりません。
不思議なことに、しっかりと固定されていたのです。
高さは2㎝程度で、等間隔に、マイクロ単位にも満たない穴が複数開いていました。
人間…というよりは人間が用いる機械でもこのように等間隔に、6列にわたって刻むのは難しいでしょう。
反対側には穴はありませんでした。代わりに扉と思しきものが見えました。
しばらく観察してみると、誰かが出てきました。
小人でしょうか。
この時、小人はいるんだ、と思いました。
妖精がいたら面白いのに、とは思っていましたが、まさか小人を見かけるとは夢にも思いませんでした。
暫くすると雨が止んだので、帰宅しました。
別の日に同じ場所を探してみましたが、2㎝位のアパートは見当たりませんでした。
ただの石を見間違えたのでしょうか。
いいえ。見間違いではありません。
確かにこの目で、この脳にしっかりと焼き付いているのですから。
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